石音インストラクターブログ

2015/06/20

その他, 長谷俊インストラクター

角・桂・銀


皆様こんにちは。

最近将棋をコツコツ指している石音の棒銀インストラクターこと長谷です。

将棋もレッスンも一直線に突き進んであとは出たとこ勝負がモットーです。



さて、最近自分が遭遇している事件の舞台は「将棋盤」です。

将棋も人生と同じく一局の中にあらゆる事件が潜んでいます。

もちろん紆余曲折を経て一局指し終えれば、それらは経験として次局の糧となります。



最近ハマっているのは将棋ウォーズの一手10秒の早指しです。

まともに指すと自分ばかりボロが出てすぐに崩れてしまうので、相手にも失敗

してもらい泥仕合の混戦に持ちこむことが狙いです。


これまでにすでに「将棋フラッシュ」で何十局も対戦しているので、近頃は単純な

ミスもだいぶ減ってきました。


それでも未だに手こずるのが「角、桂、銀」の斜めの動きへの対処法です。



角を自在に使われた「見合い」の形はどうしても見落としがちになります。

まだ銀を使って「両アタリ」のような形なら、打たれてから「はっ」と気が付く

ことができます。
しかしずっと斜めに利いている角の動きは駒の中でも一際厄介です。

囲碁で同じような動きと言えばシチョウでしょうか。

囲碁ではシチョウを逃げ出してもやがて「あっ」と気づきますが、

ネット将棋だとパッと駒が消えて一瞬「?」となってしまいます。




自分の大切な駒がこつ然と姿を消してしまっては、これはもう一大事でしょう。

飛車(竜)のアタリに気づかずにみすみす取られてしまうことがありますが、

心境としては大切な人がいきなり目の前から去ってしまったかのようです。




矢倉囲い+棒銀戦法を覚えてからというもの相手の桂馬、角の攻めに

悩まされっぱなしです。
こちらが銀と飛車でタテに攻め行っている隙に、相手は

桂と角で自在に矢倉を崩してきます。




相手の桂馬や歩の突き出しに対応している間に、幾たび王が直接仕留められて

しまったことでしょうか。
普通は「詰み」で終局となりますが、角道を空けて王を

ダイレクトに取られる見損じを繰り返す始末です。
王を取られる、それすなわち

人生(一局)の終焉です。
もがいて、もがいて詰まされるならまだしも、

交通事故にでもあったかのように一瞬のうちに王が打ち取られてしまうのは

何ともやるせない気分になります。




「角、桂、銀」のような斜めの動きには足元を掬われっぱなしです。

これにはただの事故ではない、巧妙に仕組まれた事件性さえ感じます。

タテ、ヨコは割りと把握しやすいのですが、斜めというのは人間の最大の盲点

ではないでしょうか。




囲碁でもハネ、切りのような斜めの動きにはなかなか目が追いついて行きません。

後ろや真横のように人間の視野で捉えられないところからの攻撃は喰らっても

仕方がないと思えます。
しかし視野に捉えているのに大して意識せず、反応が

遅れてしまう斜めからの攻撃というのは非常に厄介なものです。


(つまり斜めのハネ、切りが見えているのに意識していない、視野に入りつつも

見逃しているということです。)




自分の将棋の戦法は「原始棒銀」に「矢倉囲い」です。

囲いはまだまだ使いこなすのに時間が掛かりますが、攻めは一直線に一点突破を

目指しています。




今後、長谷インは斜めからやってくる攻撃(事件)を掻い潜り、勝利を収め

上達することができるのか、乞うご期待ください。


 

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