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席亭ブログ

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詐欺への警鐘

大菩薩峠の一軒宿を出て、「道の駅 甲斐大和」で
特産市場のおっちゃんと世間話しながらシャインマスカットを買った。

帰り道に八王子の実家に寄ってお土産を渡そうと思いついたのだ。

途中電話してもつながらないが、留守でも玄関前に置いて帰ろう
ということで、そのまま向かう。

到着して呼び鈴を数度鳴らすも、やはり反応がない。
せっかく久しぶりに来たので、裏庭に生えてる柚子の木から数個拝借する。

予定どおり置手紙を書き、ドアに葡萄をぶらさげて帰ろうとしたとき、
2Fの親父の部屋の電気がついてることに気がついた。
おかしいな。親父はつけっぱなしで出かけるタイプじゃない。

ねんのため再度呼び鈴をならすと、
「はい」という返事が。
なんだよ、いるのかよ…。笑うしかない。

「俺です。明です」
「はい、いま行きます」

インターフォンごしに会話して少しして玄関があいた。

「なんだ、明か。宅急便かと思ってハンコウもってきちゃったよ」

手にはハンコウが握りしめられていた。
あれっさっき「俺、明」と言ったんだがなー。

「俺、明」に騙されないからいいのか、
本人の声がわからないから危ないのか。

警鐘を鳴らすべきか思案中だ。