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モネのマネ?

先日のセミナーのテーマは「真似をしない」だった。
僕は数日間、「真似」という井戸を掘り続けた。意外と深かった。

そんな折、朝刊を読んでいたら、来春六本木の国立新美術館で開催される
印象派展の広告が目にとまった。真ん中に大きな絵がある。

そうか、モネか。
夏の庭を描いた明るい色彩を見て、たいして詳しくもないのに
知ったかぶりする癖が頭をもたげた。

しかし画家の名前を見るとエドゥアール・マネとあった。
あらっモネじゃなくてマネなのか…。

こういう偶然を僕は見逃さない。

さっそくどんな画家か少し調べてみて驚いた。

1866年、モネの作品がマネのものと間違えられたのがきっかけで
2人は交流を深める、とあった。マネはモネを真似たのではなく、
自らが示唆を与えた印象主義からあとで逆に影響を受けたそうだ。

どちらがどう真似たかはわからない。

確かなことは、僕の頭の中が「真似」でいっぱいだった時、
こんな広告に出会ったということだ。