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席亭ブログ
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囲碁 教え方
「普通」が上達をさまたげる
起業したばかりの頃、経験豊富なシニアにこんなアドバイスをされた。
成功したければ、打率より打数を気にしよう。
何打席はいったか。これが大事だというシンプルな教えは、
上達を目指す人にもあてはまる。量をこなさなければ上達できない。
上達には「質より量」。簡単にわかる理屈だ。
だが実際は、上達を目指すときこう考えてしまう。効率よく上手くなりたい。
失敗したくない。
忘れたくない。これらのベースにある考え方は、「量より質」だ。
このなんの変哲もない「普通」の考えが、
量を増やせず上達しない原因となっている。ここに気づけるかどうか。
それは「普通」ではないかもしれない。
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その他
+100円の力
100円追加することで一番贅沢を感じられるもの。
皆さんにとっては何だろうか。僕は長い間「カップラーメン」だった。
100円のカップヌードルから400円近いものまで
色々あるが、100円違うとスープの深みが格段に
違うことに驚く。レトルトだとばかには出来ない。だが健康を気にするようになって、ここ数年手にすることが
めっきり少なくなった。代わりに登場したのが「生卵」だ。
1個10円20円のものもあれば、100円を超えるものもある。
味の濃さがまったく違う。高級卵を入手できたときは、週末の朝、卵がけご飯(TKG)で頂く。
あつあつご飯の上で卵を割り、まぜずにそのまま岩塩を振る。
数秒後、至福の瞬間が訪れる。今朝は予想以上に「+100円の力」を感じさせる卵だった。
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その他, シニア
理路雑然
明日は2週間前と同じ中野で講演だ。
規模は小さく10名程度の座談会になるだろう。前回は「よどみなく話すぎる」といわれた。
初めてもらった指摘だがそのとおりだ。聞く側の感情の起伏を生んでこそ記憶にねばり、
言いたいことも届く。
さらさら~と理路整然と話してはダメなのだ。気合が空回り気味だった前回の反省を活かし、緩急をつけて、
「いい加減に」「理路雑然」としたトークを目指そう。いつものように。
*セミナー『名脇役が生まれる日』
http://ictco.jp/syousai.html?id=294 -
囲碁 教え方, シニア
忘れないように、メモとらないで
87歳のシニアにPC指導をして8年が経つが、最近気がついた。
メモをとらせてはいけない。
コピーペーストや印刷、メール送信など、基本操作を
何度も何度も繰り返し教えてきた。
その都度しっかりメモをとるのを見て安心した。それは間違いだった。
メモをとったことに安心して覚えない。
そもそもメモをとったことを覚えていない。
だから操作がわからないときにメモを見返さない。「忘れるために日記をつける」
94歳の作家、外山滋比古氏の至言がある。
だからこういうことになるだろう。「覚えてもらいたいことは、メモをとらせない」
いままで何で気がつかなかったのか不思議だ。
教える側が覚えておくべき基本といえる。これももちろん、メモをとらないでおこう。
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囲碁 全般
まつりのあと
今日は全碁協、渾身の企画『菊ちゃんまつり』だった。
数多くの大会、企画を運営側で経験しているが、
事前に定員オーバーになってお断りした記憶はない。今回は280名入る日本棋院市ヶ谷大ホールが満席となった。
勝負にこだわらない「まつり」という企画。
これから全碁協が進む方向が見えた。今夜は「まつりのあと」の心地よい余韻が残っている。
参加した人の笑顔、スタッフの笑顔、そして帰り際に見た
88歳菊池康郎理事長の笑顔。素晴らしい1日だった。
*菊ちゃんまつりの様子 https://zengokyo.jp/archives/3424