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席亭ブログ

  • 囲碁 教え方

    良質なたとえ

    今日は今年最初の『上達の約束』だった。

    場所は渋谷から神田に移動した。
    八重洲にあったいずみ囲碁ジャパンの新店舗だ。

    新しい女性メンバーが1人増えて5人となりさらに賑やかになった。

    僕はメンバーが受講後にも記憶に残る気づきを
    1つだけ届けるように毎回心がけている。

    それには「良質な例え」が有効だ。

    今日は、囲碁の陣地の価値が、着手が進むにつれて
    刻一刻変化することを、坪単価(土地の値段)で表現してみたら、
    思いのほか盛りあがった。

    囲碁は交互に打って陣地の大きさを競うゲームだから、
    相手よりも早く価値の大きな場所に打つことが鍵だ。

    それをそのまま、価値の大きな場所から順番に打ちましょう、
    ではだめだ。

    メンバーは皆、教わる経験が豊富だから、
    どこかで聞いたことがある話には、うなずくことはあっても耳はたたない。
    記憶に粘ることもない。

    良質な例えで表現すること。
    教えるときにいつも念頭におきたい。

    *上達の約束
    https://peraichi.com/landing_pages/view/jotatsu-promise-igo

  • 四半世紀ぶりに会う中高の友人との話は、一瞬で時を駆け巡り、
    そして時を忘れてあちらこちらで花が咲いた。

    予想どおりと言うべきか、ブログに書いたとおりと言うべきか。

    考えていることを話す、というより、
    口から言葉が出てはじめて自分が何を考えているかわかる。

    そんな感じの小気味いいテンポで話がどんどん展開した。

    先月僕が訪問した長瀞の宝登山神社に
    先週彼が初詣に行っていたこと。

    先週僕が旅をした琵琶湖の湖南に
    来週彼は出張で行くこと。

    こんな偶然もあった。

    「昔の仲間はもう増えない」

    あたりまえのことだが、これからも大事にしたい。

    *米沢牛のランチが美味しい和食の店『鈴家』
    http://sakano-dining.com/suzuya/

  • その他

    ブログの力

    このタイトルだとふつうは「ブログの影響力」、
    たとえば、ブログで〇〇が広まったとか、
    □□から嬉しい話がきた、をイメージする。

    筆者もそれを期待したいところだが、残念ながら違う意味の力の話だ。

    このブログを続けて読んでいる方(感謝です!)は記憶にあるだろうか。

    今年はまだ身体を壊していないから心配だ、
    などと生意気をブログに書いたら、翌週見事に壊れてしまった。

    11月は米寿の方に飲みに誘われ、
    12月は誰からも忘年会の誘いが来ないなか、
    唯一5歳の姪っ子からクリスマスに呼ばれたことも
    嬉しさのあまり筆がすべった。

    そのとき、これからきっと88歳と5歳の間からも誘いがあるだろう、
    と希望をこめて結んだのだが…

    なんとそのブログのあと、47歳(88歳と5歳の丁度中間!)の
    高校の同級生からランチの誘いがあったのだ。
    頻繁にあっている友人ではない。27年ぶりだ。

    いったいどんな話になるのか。

    まぁ男子校6年間も一緒に過ごした仲なので、
    四半世紀やそこらまともに話をしてなくても、
    一瞬で昔に戻って話が弾むにちがいない。

    と、ここに書いておけば、明日はそうなるだろう。

  • シニア

    つっこまない限度

    うちの母に限らず、加齢とともに
    「言いたいことはわかるけど、それじゃないんだよなぁ」
    ということが増えてくる。

    こちらもいちいちつっこまずに、勝手に「変換」して理解する癖がつく。

    2年前に出版したとき、母の第一声を覚えている。

    ―どうせあなたの本なんて売れないんだから
     本屋さんに頼んで『花火』のそばにでも置いてもらいなさい。

    これはいいとしても、ものには限度というものがある。
    いつだったか、電話のついでに小学一年生の姪っ子(孫)の話になった。

    ―最近の小学生はすごいわよ。帰宅のときに学校の門を出ると
     「いま門を出ました」ってお知らせがお母さんにくるらしいの。
     あれなんて言ったかしら。そうだ、きっとJアラートがついてるんだわ。

    日本中が真剣に心配しているものとGPSを間違えるとは不謹慎だ。
    放置しておくとほかでも言いふらしそうだから、
    久しぶりにつっこもうかと思ったが、結局やめた。

    この3文字も少ししたらすぐ別のものに置き換わってしまうに違いない。

  • その他

    静かな活躍

    最近テレビをつけると「静かな番組」に
    チャンネルをあわせることが多くなった。

    タレントや俳優が少々大げさにコメントする番組は避けてしまう。
    加齢に伴う自然現象なのだろう。

    元旦の朝、NHKをつけていると、好みの静かなトーンで
    ある番組が始まった。

    『2時間でまわる伊勢神宮』

    飽きさせないスピーディーな展開と
    元旦らしい厳かな雰囲気に魅かれて、
    お雑煮とおせちを食べ終わったあとも最後まで見続けた。

    番組が終わり、さてテレビを消して年賀状をとりにいくかと
    立ち上がったそのとき、エンドロール最後の
    「統括ディレクター」のところで目がとまった。

    3歳年下の大学テニスサークルの後輩だった。
    NHKで数少ない女性ディレクターとして頑張っていることは
    知っていたが、元旦朝の番組を任せられるとはびっくりだ。

    嬉しくなって早速メールした。
    番組をつくりながら私自身も色々と学びました、
    とすぐ返信がきた。

    普段は気に留めることもない番組のエンドロールに
    「静かな活躍」が隠れていることを知った。