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席亭ブログ

  • その他

    つるつる求めて

    もとより温泉好きだが、今年はつるっとした温泉によく出かけた。

    4月に行った山梨の秘境、奈良田温泉『白根館』(PH8.5)は、
    湯船で体勢を維持するのが難しいほどつるつるだった。

    8月には西多摩の日ノ出町にある『つるつる温泉』(PH9.9)、
    10月には山梨の甲斐大和『やまと天目山温泉』(PH10.3)、
    先週末は埼玉の『ときがわ温泉』(PH11.3 日本最高)に行ってきた。

    アルカリ性を示すPHは数値が高いほど「つるっと」するものかと
    思っていたがそう単純でもないそうだ。アルカリ性が高く、かつ
    マグネシウムやカルシウムが低いのがポイントらしい。

    事実、4湯では一番PHの低い白根館がつるつる最高だ。

    そういえば、6月、ハイキング帰りに立ち寄った神奈川の鶴巻温泉は、
    弱アルカリ性ながらカルシウム含有量が世界一!(なんと牛乳なみ)
    らしく、それほどつるっとしていなかった。

    *奈良田温泉白根館 http://www.hikyou.jp/detail.php?shid=30273
    *つるつる温泉 http://www.gws.ne.jp/home/onsen/
    *都幾川温泉 http://www.tokigawa.net/

  • 囲碁 全般

    石音新年会

    僕の運営する『囲碁サイト石音』は、来年1月8日(月祝)
    東京麹町のダイヤモンド囲碁サロンで13回目となる石音新年会を開催する。

    毎年40名が集まるこの会は、実は石音関係なく、
    囲碁に興味のある人はどなたでも参加自由のゆるい囲碁会だ。

    囲碁のルールだけ知る入門者から高段者までが集い、
    その日のサロンは、今年も楽しい囲碁ライフにしようという明るい「気」と
    笑い声でいっぱいになる。

    「はじめまして、じゃないですね。ネットでいつも打ってますから」
    は石音ではお決まりの挨拶だ。

    毎年成人の日に開催しているが、以前東京で数十年ぶりの大雪になった。
    道は普通に歩けないほど雪が積もり、交通は大混乱だった。

    こういう日こそ家で炬燵にはいってネットで囲碁、石音の出番!
    のはずなのだが、席亭の日頃の行いのせいなのか皮肉なものだ。

    しかし、そんな大雪の日にもかかわらず、来なかった人が1名のみ
    だったのには本当に驚いた。シニアが半数をしめる囲碁会なのにだ。

    83歳の男性メンバーは、寒さで顔を真っ赤にして1時間遅れで到着した。
    「毎年楽しみにしてるからね」

    必死に集まったみんなの笑顔は、いつもよりも楽しそうだった。
    あの時の感激は今でもはっきり覚えている。

    *囲碁サイト石音 http://www.ishioto.jp/
    *石音新年会の問合せ・申し込みは sos@ishioto.com まで

  • その他

    踏切の常識

    踏切で遮断器が降り始めたので渡るのを諦めた。

    間もなく右から電車が来て、通りすぎてから遮断器が開く。
    となるのが僕の中での常識だった。
    ところが…

    今日は遮断器が降りて右から電車が来て、
    それが通り過ぎる前にまた遮断器が開いた。

    「あらっ」と意表をつかれた。

    危ない!という話ではなかった。
    やってきた電車はそのまま右のホームに停車して
    そのあと遮断器が開いたのだ。

    ではなぜ最初に遮断器が降りたのか…。

    その電車は特別だった。
    停車中の車両は先頭車から煙がたちのぼっていた。
    いったん遮断器を下ろさないと、電車が止まる前に電車の前に
    回り込む人がいて危険なのかもしれない。

    僕は今日、秩父鉄道の長瀞駅で人生ではじめてSLに遭遇した。
    しかし、踏切の常識を超えた遮断器の動きに心を奪われた。

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  • その他

    本棚にも栄養を

    30代の僕の本棚は、恥ずかしながらビジネス本と囲碁本で
    埋め尽くされていた。

    これは明らかに「本棚の栄養不足」だった。

    本棚は自分の脳の外付けハードディスクだ。
    つまり、僕自身の栄養不足でもあった。
    30代の僕は偏食ならぬ偏本だったのだ。

    あれから10年、「偏本」はだいぶ改善された。
    食べ物や健康、紀行文、美術、歴史、エッセイ、小説など
    少しずつ増えてきた。

    そろそろ年末だ。
    今年読んだ本と、読みかけの本、これから読む本、
    優先順位をつけながら入れ替えよう。

    来年は今年よりもさらに滋味に富む
    「かっこいい本棚」を目指そう。

  • 囲碁 全般

    88歳の気概

    僕が理事を務める(一社)全日本囲碁協会では
    毎年2月の建国記念日に大会を開催している。

    今日はその企画の打合せで中心メンバー、33歳から88歳まで
    8名が集まった。うち4名が80代だ。

    来年2月12日は、今までの内容を一旦全部白紙に戻して
    0から新しいものを創りあげることになった。

    過去を捨てる勇気。
    変わろうとする気概。

    年長者が率先して新しい、若々しい一手を打とうとする、
    気迫溢れるこの打合せは、これからもずっと僕の記憶に残るだろう。