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席亭ブログ

  • 囲碁 教え方

    教え上手になろう!(5)

    教え上手になるには、まず相手とのオリジナルな雑談でコミュニケーションパイプを通すことを意識。
    そして相手の囲碁熱を測る、が最初のアクションになります。

    ではどうやって囲碁熱を測ったらいいでしょうか。

    ・自己紹介で、「どうして今日ここに来ましたか」 を簡単に話してもらう
    ・1人で来たか(囲碁熱高)、誰かに誘われて来たか(囲碁熱低)を見る
    ・会話の反応、目の輝きを見る

    席亭はいつもこの3点で測っています。
    皆さんも自分独自のやり方で、これから教えようとする相手の囲碁熱、ぜひ測ってみてください。
    囲碁以外の趣味を聞いて、そこから想像するのもいいでしょう。
    もちろん測るだけではなく、会話を盛り上げ、楽しい空気を作り、
    相手を現時点でベストな状態にもっていく(お笑いで言えば客を温める)努力は大切です。
    そして相手の熱の高低に応じて以下アプローチがお勧めです。

    囲碁熱低めの相手に対しては → 囲碁の自己紹介    (囲碁って何? アプローチ) 
    囲碁熱高めの相手に対しては → 囲碁の製品説明    (囲碁を好きになって! アプローチ)
     

    しかし、自己紹介と製品説明、この2つを同時にやろうとする、
    つまり、「私を知って、そして好きになって」、と焦ると失敗します。

    囲碁普及を難しくしてしまう最大のポイントはここにあります。
    相手に関係なく、囲碁を教えようとする時、いつも製品説明(ルール説明)を主にしてしまうのです。
     

    確かに「一目惚れに近い状態」、もしくは「長年想いを寄せている相手から」であれば、
    この2つ同時アプローチも問題ないでしょう。
    しかしこれは囲碁熱がとても高い状態の人にしか通用しません。

    私を知ってください(自己紹介)も、囲碁でいえばルール説明じゃないの?
    こういう声が聞こえてきそうです。それは違います。
    次回はあの国民的映画「男はつらいよ」から一緒に学んでみましょう。^^

  • その他

    落差を楽しもう!

    昨日の夕方から、がくっと気温下がりました。
    今朝のテレビでも、今日は寒いー寒いーの声。
    この気温、春先であれば、今日は小春日和の暖かい日、となります。
    メディアも僕らも気温で寒いとか暖かいとか表現していないのが面白いです。

    ガス使用量の年間最大日は、最も寒い日ではなく、前日からもっとも気温が下がった日だそうです。人はこの落差に弱い、ということなんですね。もちろん僕もです。^^

    ここ数年、「想定外」という言葉をよく聞くようになりました。これも落差の一種でしょうか。想定の範囲の落差を超えてしまった、外にはみ出てしまった。
    少しエクスキューズも込めて表現するのに便利な言葉です。

    誕生日などによく決行される「サプライズ」も落差活用ですね。
    感動を産む落差、サプライズ、僕も大好きです。
    ただサプライズも頻発しすぎると、落差が小さくなって「想定内」の範疇になって効果も小さくなります。

    そういえば昔昔、期待する→期待はずれる→がっかりする、
    のサイクルを繰り返して少し疲れていた時期がありました。
    その対策として若かった自分が編み出したのが「期待しない法」。

    期待しない→期待はずれてもがっかりしない→たまにうまくいって喜び倍増、
    というサイクルにすることで楽になることを発見して、喜びました。
    この「期待しない法」、これ最初は精神的にも安定して、うまい方法見つけたと喜んでいたのですが・・・段々毎日がつまらなくなって辞めました。
    今思えば日常から「落差」がなくなってしまったからかもしれません。
    自分が「落差を愛するタイプ」なんだと気づいていなかったようです。

    ビジネス上で顧客満足をアップする手法として、「期待値を下げる」があります。
    これも落差活用でしょう。値下げでも製品の質向上でもなく、人の心に潜む「落差に対する弱さ、感度」の活用。

    落差予想でリスクマネジメント
    落差があるから感動がある
    落差なくして精神安定
    落差調整で商売繁盛

    自分にあった落差との付き合い方を見つけることが、楽しい毎日につながるということでしょうか。
    皆さんはどのように落差とつきあってますか?

    遊覧飛行から眺めるエンジェルフォール(8月岩井撮影・イメージ)

  • 囲碁 教え方

    教え上手になろう!(4)

    教え上手になるには「相手を知ること」。
    では相手の何を知ったらいいのでしょう。

    答えはシンプル。「どれぐらい囲碁に興味があるか」です。

    席亭はこれを『囲碁熱』と呼んでます。
    「なぜ今あなたはここに座ってるのですか?」を教える側がしっかり分かることからスタート、ということなんです。

    皆さんは教える時、相手の囲碁熱、最初に測ってますか?
    囲碁熱に応じて教え方変えてますか?

    囲碁熱10 「3ヶ月の囲碁入門教室に前払いで申込んだ」
    囲碁熱8 「都合にあわせて月数回平日碁会所に通うようになった」
    囲碁熱6 「休日に1人で有料の囲碁教室に申し込んだ」

    囲碁熱5 「友達に誘われて一緒に(同上)」
    囲碁熱3 「漫画や映画の影響で興味が出て1人で勉強してみた」
    囲碁熱2 「家族や友人に、教えるからここに座ってと言われた」
    囲碁熱1 「無料入門をやってる場所に偶然通りかかった」

    囲碁熱

    席亭はこの10数年、
    「会社の同僚を集めて週1で2年間」
    「土日に若者対象7年間で200回」
    「平日夜週1バーで1年間」
    「表参道の和の習い事スタジオで1年間」など、
    様々な場所、シチュエーションで色々な囲碁熱の方に教える機会を持つことが出来ました。

    この経験から言えることは、囲碁を教わるチャンスがある人の8割は囲碁熱5以下、
    ということです。

    ちょっと興味があるけど、なかなかキッカケがない。一人で行動するほどではない、
    という、全体の8割を占める囲碁熱5以下潜在囲碁ファンを
    「どう見つけて」「どう心を動かすか」

    まだ成功事例があまりないだけに、楽しみですね。
    これから一緒に考えて行動していきましょう。

  • 囲碁 教え方

    教え上手になろう!(3)

    教え上手になるには「相手を知ること」。
    では「どうやって」知ったらいいでしょう。

    教える相手が初対面の場合、まずはその人との「コミュニケーションパイプ」を通すことを意識しましょう。最初そのパイプはイメージ、砂でつまっています。それが会話や笑い、空気によって徐々に砂がなくなり通っていきます。
    長年連れ添った夫婦が会話なく”つーかー”なのは、長い時間かけてそのパイプの通りがよくなってるからなんですね。

    囲碁を教えたことのある皆さん、この「パイプを通す」作業なしにいきなり「囲碁ルール説明」に入ったりしてませんか?
    パイプの通りが悪いままだと、こちらが発信する全ての信号がそのまま相手に伝わらず、結果相手の心を動かす力も弱まってしまいます。

    さてこのパイプを通す作業、短時間でやるにはちょっとしたコツがあります。

    ◆その人にとってオリジナルな話題を~

    どんな話題でもいいです。笑顔で挨拶したあと雑談スタート。そして相手の土俵で話を膨らませます。自分にとって慣れた話題「十八番」でも、少し相手にあわせてオリジナルなものに変えましょう。

    話は囲碁に関係なくても大丈夫。「脱線が本線」です。
    相手が複数人いる時は、最近話題になってること、天気、近くの店、など何でもOK。
    これは、こちらが聞きたい情報を集めるというより、相手に話をしてもらうための作戦です。あっ今日はどんどん話をしていいんだ、という意識を知らぬ間に相手に持ってもらいましょう。これがあとで効果を発揮します。

    ではこうしてパイプを通しながら相手の何を知ったらいいのでしょうか。
    次回考えてみましょう。

  • 囲碁 教え方

    教え上手になろう!(2)

    教え上手になるにはどうしたらいい?
    答えはシンプルです。

    「教える相手を知ろう!」

    なーんだ、そんなことかぁ。声が聞こえてきそうですね。はい、そんなことです。難しく考える必要はないです。誰にでもすぐできます。

    で、皆さん囲碁教える時、ちゃんと相手を知って、相手を見て、教えてますか?逆に言えば、相手によって教える方法やトーク、変えてますか?バリエーションいくつ持ってますか?

    そもそも「教える」って突き詰めると何なんでしょう。僕が囲碁を教えた経験上、こうかなーと思うのは「相手の心を動かすこと」です。

    教える=心を動かす

    笑わせる、喜ばせる、興味を持たせる、感動させる、やる気にさせる、ぜーんぶ「心を動かす」ですね!

    そう考えると、相手を知らずして心は動かせない、当然教えられない、となりますね。

    ではどうやって「相手を知ったら」いいんでしょう。そして「相手の何を知ったら」いいんでしょう。次回考えてみましょう。