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席亭ブログ

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    世界最高のラジウム線出量を誇る山梨の増冨温泉「不老閣」。
    両親を連れていった1ヵ月後、今度はつれと再訪した。
    坐骨神経痛に悩んでいたので少しでも、ということだ。

    例の20℃の岩風呂を経験したつれは、予想通り驚いていた。
    ―これは修行ね。もしくは罰ゲーム。はいるのに覚悟がいる。
       こんな温泉ほかにない。だけどはいっているとだんだん
       体が温まってくるから不思議よ。

    その通りだ。この小さな岩風呂はある意味日本で3本の指に
    はいる名湯だ。~いい湯だな♪~という意味ではない。
    決してホッコリはしない。
    だがここを目指して全国から何十年と通い続ける人がいる。

    ここ「不老閣」の食事は、泊まる人たちの健康を考えてか
    揚げ物や豪華なものはなく、身体に優しい野菜中心、
    味付け薄目のものが並ぶ。火がついた鍋のふたをとると、
    野菜とキノコともずく以外、肉はなかった。
    この「もずく鍋」、はじめて食べたが絶品で癖になりそうだ。

    2度目の今回は、あるものを別注で頼んでいた。

    普段は忘れているが、たまに出会うとテンションあがる。
    ショウガやニンニク醤油とあって元気が出そうだ。
    馬刺しである。1人前1500円、見事な1皿だ。

    ―待てよ。こんなのを食べては、元気になっても
       温泉の効果かどうかわからないじゃないか。

    一瞬頭をよぎったが、ビールをごくりとやったらかき消えた。

    *山梨増冨温泉「不老閣」の食事
    https://www.furoukaku.jp/oryori.php

     

  • シニア, 旅行記

    行き当たりばっかし(22)

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    ―あら、浩宮様じゃない。

    お袋の声で壁に貼られた何枚かの写真に目をやると
    たしかに若かりし浩宮様、いまの天皇陛下が写っていた。

    昭和49年と50年、まだ中学生の浩宮様は、2年続けて
    この宿、増冨温泉「不老閣」の裏手にある2つの100名山、
    瑞牆山と金峰山に登る前に1人で泊まったそうだ。

    よくある皇室御用達の豪華な宿ではない。
    23部屋のうち部屋にトイレがついているのは数部屋のみ。
    あとは合宿所のように、トイレも歯磨きも共同だ。

    宿の人に聞いて驚いた。当時泊まった部屋は207号室。
    お袋と親父と妹の泊まる部屋だった。弱視の親父のために
    トイレ付の部屋を押さえたのが奏功した。

    ―ここがそうなの。へぇ浩宮様がねぇ。

    簡素な部屋の中でお袋がつぶやいた。
    こういう偶然は帰宅後のいい土産話になるだろう。
    小さい部屋からあぶれた僕は隣の206号室に1人。

    ーそうか、ここはSPが泊まったのか。
    これはそれほど土産話にはならないだろう。

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    放射線ホルミシス。
    聞いたことあるだろうか。

    ふとしたきっかけで、昨夏からマイブームとなり
    そのあと鳥取の三朝、山梨の増冨、と著名なラジウム泉に
    ふれることにもなり、そのブームはいまだ燃え盛っている。

    ホルミシスとは、たくさん摂ると身体に毒なものは、
    ごく少量だと身体にいい、ということ。
    低線量の放射線を浴びると、万病のもととされる活性酸素
    をやっつける抗酸化作用が活発になるそうだ。

    先日泊まった山梨の増冨温泉「不老閣」の女将は、
    温泉のはいり方や健康法など、来客の人の質問に丁寧に答えていた。
    本気で宿泊の縁があった方の健康を願っている。
    この宿が脅威のリピート率(宿泊者の多くがチェックアウトの時に
    次の予約をする)を誇るのもうなずける。

    子供のアトピーにも効きますか?と問い合わせの電話には、
    では温泉送りますのでまず試してみて、とポリタンクを送ったという。
    まだお客さんになっていないお母さん、感激しただろう。

    大量だと毒だが、少量だと身体にいい。
    そうか…。

    何とか笑わせようとくだらないギャグを連発しても
    嫌がられるだけだが、力の抜けたちょっとしたことが
    思わぬ笑顔を生む。

    放射線を見習って、笑いのホルミシス効果をいま、
    ひそかに、ねらっている。

    山梨増冨温泉「不老閣」女将おすすめ本
    https://www.furoukaku.jp/favorite_book.php

     

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    3月に続き6月も、再度一時帰国した妹と両親、4人で
    山梨の増冨温泉に向かった。

    前回の山陰旅行では鳥取県の三朝温泉に泊まったが、お袋はここで
    「ラジウム温泉」に興味をもち、同じく日本三大ラジウムの
    (もう1つは秋田の玉川温泉)増冨に行くことになった。

    インパクトは最強だった。宿「不老閣」名物の岩風呂は、宿から
    5分ほど山道をあがった先にあった。よくある旅館の岩風呂、
    人工的に岩を配置して雰囲気を出すものとは全くちがう。
    たまたま岩のくぼみに湧き出して貯まったところに、「あとから」
    小屋をたてたものだ。

    この岩風呂は朝7時から夕方17時まで。
    温泉宿で一番の名物のお風呂が夕方に終了するところを
    ほかに知らない。その理由を宿の人に聞いた。

    天然岩風呂なので「栓」はなく、毎日夕方にポンプで吸い出して
    洗っているのだという。湯量が少ないため、貯まるまでに12時間。
    だから夕方で終了なのだ。

    大人4人が浸かれるかどうか、という大きさだ。
    お風呂の温度は何と20℃。完全な水風呂だ。そばにある41℃の
    上がり湯で5分身体をあたためてからでないと厳しい。

    あとで宿の人に聞いたら、真冬、マイナス10℃のなか、山を
    のぼって元気にこの冷泉にはいる90代の方もいたという。
    それも上がり湯がまだなかった頃の話だ。信じられない。

    僕のような初心者は、長湯(湯ではないが)厳禁、3分はいって
    また身体を暖める、を2,3回程度にしたほうがいいらしい。
    事実、僕も宿にもどったあとしばらくは「ぼおっと」した。
    ラドンの肯定反応で体がだるくなった。2時間休むとまた
    元気になって夕食をおいしく食べたが、すごいパワーだ。

    足元から小さな泡がぷくぷくと。意を決して浸かったときは、
    冷たくていったいこれは何の罰ゲームだ、という思いだったが、
    少したつと不思議と身体が温かくなった。
    気泡が身体につくからだろうか。

    この温泉のパワーは、西洋医学で完治が難しいとされた多くの人、
    多くの症状に対して、奇跡の復活を助けてきた。

    全国8千あるという温泉の中で、足元から直接湧き出る
    本物の温泉は50か所程度だという。

    偶然に感謝である。

    増冨温泉「不老閣」
    https://www.furoukaku.jp/

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    今までで一番おいしい〇〇に出会う。

    最近何かあっただろうか。
    50歳をすぎるとさすがに少なくなってきた。
    週に何度も食べる食品であれば、さらに難易度はあがる。

    昨年秋にオープンした東京は八王子市にある
    TOKYO FARM VILLAGE。

    実家の徒歩圏ということもあり、何度か既に訪れたが、
    ここのヨーグルトが、人生でNO.1となった。

    ふたには牛の名前が書いてある。つまり同じ牛からしか
    そのヨーグルトは出来ていない。
    同じパッケージでも、そして同じ牛でも、季節によって
    味が違うヨーグルト、というわけだ。

    京王線の山田駅から徒歩数分。新宿から1時間かからない。
    目の前でモグモグするジャージー牛にも会える。

    ぜひ一度訪れてみてほしい。

    TOKYO FARM VILLAGE
    https://www.tokyofarmvillage.me/farm

    母さん牛の名前いりプレミアムヨーグルト
    https://www.isonuma-milk.com/blank-7