Blog

席亭ブログ

  • その他

    いい温泉の見分け方

    湯温が42℃と聞いていたが、最初思ったよりも熱く感じた。

    見るからに年季のはいった幅広のブナ板が浴底にならんでいる。
    少しあいた隙間から時折、ぶくぶくっと湯玉があがる。

    両手をひろげ大の字になって薄暗い天井を見上げる。
    こんなに高い天井の内湯は記憶にない。
    ビル4階の高さに匹敵する12mの高さまで吹き抜けだ。
    壁には上までヒバが貼られている。

    ここ青森の蔦温泉旅館は、創業100年の建物をまだ利用している。
    源泉が湧きだす泉源そのものが浴槽の「源泉沸き流し」だ。
    空気にふれたことのない生まれたての「なま源泉」を楽しめる。

    お湯に浸かると、肌のまわりの空気と極上の温泉成分が反応する。
    それが人に「熱い」と感じさせるという。
    だが慣れてくると熱さが優しさにかわる。本当はそこまで熱くない。

    子供が炭酸を飲んだとき「辛い」と表現するのに似ている。
    究極の鮮度をもつお湯は、温度よりも熱く感じる。

    いい温泉を見分ける方法を1つ知った。

    *蔦温泉旅館 http://tsutaonsen.com/

  • その他, シニア

    しょうてんの風景

    「明の撮影はカメラボタンではなく動画ボタンをおしているのが
    たくさんあったわよ。ピントのあわせかたもいまいちね。
    でも昨日は朝早くからありがとう。お父さんもよろこんでいたわ」

    母からメッセージが届いた。

    僕はもとよりガラケーだ。
    スマホデビューしたての母に、上から目線の絶好機を
    与えてしまったのが少し悔しい。

    焦点はあってなかったかもしれないけど
    笑点にはあえたでしょ。

    こんな返しだと座布団一枚もらえるだろうか。

    昨日、後楽園ホールで『笑点』を3人で観覧した。

    当選倍率50倍を勝ち抜き、当日3時間半前から並んで
    ダッシュしてとったアリーナ席だったが、父をつれて
    ゆっくり入場してきた母が後方でさけぶ。

    「こちらの席のほうがいいわよ」

    たしかにパイプ椅子で平らな前方より、
    やわらかいスタンド席前方のほうが、楽で見やすい。
    おいおい、僕の3時間は何だったんだ。一瞬頭をよぎったが、
    すぐ気持ちをきりかえてガラガラの後方に陣取る。

    普段の放送は半分ぐらいカットされているのがわかった。
    いつもより長い大喜利2本分も、笑っていたらあっという間だった。

    「一生に一度は見る価値があるな」

    帰り際、父らしい感想があった。

    好みの焦点はあっていたようだ。

    20180922-1
    笑点
    20180922-2
    20180922-3

  • その他

    テーマソング

    最近、早朝に1時間ほど歩いている。

    毎朝同じタイミングで同じところを歩くと、
    少しずつ日の出が遅くなっていくのがわかる。

    爽やかな朝の空気に触れて、気分がのってくると
    自然と口笛が出る。こんな曲だ。
    https://www.youtube.com/watch?v=5HVsepZKNso

    この前、はじめて和太鼓グループTAOの演奏を聞いて以来、
    朝のテーマソングになった。

    曲名は「双飛」。

    篠笛の美しいメロディーと力強い和太鼓と一緒に
    飛んでいきたくなる。

    今日も楽しい一日が始まる。

  • その他

    ブログの力Ⅱ

    今年のはじめ、こんなことを書いた。

    「ブログの力」
    http://www.ishioto.jp/blog/%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0%e3%81%ae%e5%8a%9b/

    今日ハガキが届いた。
    これは「ブログの力Ⅱ」だ。

    「三度目も正直」と書いたとたん、
    「三度目の正直」となった。

    誰か見てるのだろうか。
    ブログの神様がいるのだろうか。

    いや、書くことで、何かが起きる。
    書かなければ、何も起きていない。
    そんな気もする。

    幸運に感謝しつつ、22日を楽しんでこよう。

    20180911

  • その他

    帰るところ

    いよいよ始まった。

    設計図や完成予想図を見ると、家の中も外もシンプルだ。
    お洒落さやモダンさとは無縁の、今風ではない顔つきをしている。

    家相や予算の都合もあったが、それだけではない。

    「これかっこいいな」
    「こんなの素敵ね」

    多くの家やモデルルームを見て憧れはあった。
    一生に一度のことだから、といい聞かせる自分もいた。

    だが、吹き抜け、中庭、勾配天井、格子戸スクリーンに間接照明。
    結局どれも採用しなかった。

    家ってなんだろう。

    自分の家に「帰る」とは言うが、「行く」とは言わない。
    ホテルに「行く」とは言うが、「帰る」とは言わない。

    「帰る」は、ほかに選択肢がない場所のときに使い、
    「行く」は、気分で決めていい場所に使っている。

    そういえば実家は、帰ると言ったり、行くと言ったり。
    家とホテルの中間なのか。

    かっこいいところや素敵なところは、これからも時折「行く」だろう。

    だが今はしっかり、「帰る」ところをつくってもらおう。

    IMG_8441