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席亭ブログ

シニア

つっこまない限度

うちの母に限らず、加齢とともに
「言いたいことはわかるけど、それじゃないんだよなぁ」
ということが増えてくる。

こちらもいちいちつっこまずに、勝手に「変換」して理解する癖がつく。

2年前に出版したとき、母の第一声を覚えている。

―どうせあなたの本なんて売れないんだから
 本屋さんに頼んで『花火』のそばにでも置いてもらいなさい。

これはいいとしても、ものには限度というものがある。
いつだったか、電話のついでに小学一年生の姪っ子(孫)の話になった。

―最近の小学生はすごいわよ。帰宅のときに学校の門を出ると
 「いま門を出ました」ってお知らせがお母さんにくるらしいの。
 あれなんて言ったかしら。そうだ、きっとJアラートがついてるんだわ。

日本中が真剣に心配しているものとGPSを間違えるとは不謹慎だ。
放置しておくとほかでも言いふらしそうだから、
久しぶりにつっこもうかと思ったが、結局やめた。

この3文字も少ししたらすぐ別のものに置き換わってしまうに違いない。