Blog

席亭ブログ

囲碁 全般

やらない理由とやる理由

囲碁普及に燃えるシニアに会った。
その方は自宅で囲碁教室も開いている。

老舗碁盤店や碁石店にカラー碁石や
センスのいい皮の碁盤を作らせていた。

自分でも鹿の皮をなめした碁石袋や
それを入れる漆塗りの紙箱なども創っていた。

囲碁は19路だと大きくて、碁石碁盤もイメージが渋すぎるから
とっつきにくい、と力説していた。

その通りの面はあると思う。

今までこういった、女性に人気が出そうな小さくてお洒落な碁盤や
碁石をたくさん見てきた。

しかし売れ続けているものは一つもない。
それで碁が広まったという話も聞かない。

理由は単純だ。

「やらない理由を解決しても、やる理由にはならない」

からだ。
普及にもっていくには

「やる理由をつくった上で、ほんのスパイス的にやらない理由の解決を使う」

しかない。
最難関の「やる理由」に力の98%を傾ける必要があるのだ。

これが出来そうでなかなか出来ない。
気づきそうでなかなか気づけない。