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席亭ブログ

囲碁 全般

手談の世界

僕のサイトではお試し中の方とよくデモ対局をする。
操作に慣れてもらうのと、棋力を判定するためだ。

今朝は小学五年生の男の子と対局した。
大分在住で周囲に教えてくれる人がいないという。
お父さんからメールを頂いた。

小学生で既に五段で登録しているだけある。
軽い指導のつもりが、気づくと僕は座りなおしていた。
予想以上に強い。そして着手が早い。

しかし全部の着手が早いかというとそうではない。
こちらが「宿題」を出したときだけピタりと止まる。
まるで野山を駆け回る小熊が、ベテラン猟師のワナの手前でだけ
立ち止まって慎重に歩くように。

囲碁は別名「手談」という。
文字通り「着手で談話する」ゲームだ。

「あなたここ守らないとだめよー」
「いや、まだ大丈夫でしょ。それよりあなたこそ、そこ心配ないの?」
「私のはまったく問題ないです」

こんなやりとりが無言のまま、盤上に置いた石だけで表現されていく。

今日はデモ対局といいながら、
久しぶりにこうした「手の談話」を楽しんだ。

そしてその談話の結果はどうだったのか。

囲碁サイトなので「続きはWEBで!」



と言いたいところだが・・・。
大熱戦のすえ、見事に僕が討ちとられた。