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席亭ブログ

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時のごちそう

『坐忘』:静坐し現前の世界を忘れる。

 

一昨日訪れた笛吹川沿いの宿は、仏教用語から素敵な名前をつけていた。
心地よい和の設えで至福のひとときを楽しんだ。

 

広いラウンジが素晴らしかったな。
朝食が美味しかったな。
いい湯だったな。

 

いまも余韻が残る。

 

だがこれらは時とともに薄れていくだろう。
ほかの宿の記憶に上書きされることもあるだろう。

 

いっぽう、義理の両親に予想以上に喜んでもらえたことは、
時とともに記憶が濃くなっていく予感がする。

 

「時のごちそう」

 

とはこういうことなのかもしれない。