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席亭ブログ

2013年12月の席亭ブログ

  • 囲碁 教え方

    教え上手になろう!(10)

    前回お話した、「相手の土俵で教えよう!」
    今回は、囲碁初めての人向けに雑談するシーンを想定しましょう。

    相手の土俵で入門者と囲碁雑談する

    これ、簡単そうで、そんなに簡単なことではありません。
    ポイントはやはり「相手の土俵」。
    そうです。囲碁愛だけで攻めてはだめなのです。
    なぜなら相手はまだ囲碁を知らない
    というか、おそるおそるノックしてる状態だからです。

     注)囲碁愛は必要です。この人がこんなに情熱を傾ける囲碁って何だろう、
       と興味を持ってもらえる面もあります。但し、囲碁愛だけで突っ走ると失敗します。

    ではここで皆さんの「囲碁雑談力」チェックです。
    これから教える相手の情報が入りました。どう「囲碁展開」しますか?

    A子さん(35)  岩手出身で趣味は華道です。秘書をやってます。
    B君(25)    スポーツ大好きで昔アメフトに燃えてました。出張で世界廻ってます。
    C子さん(29)  紙のデザイナーです。趣味でゴスペルグループに所属してます。

    席亭はこの入門者向け雑談を、「なんでも囲碁返し」とよんでます。^^
    上達するには、囲碁に関する小ネタを100準備するところから始めましょう。
    慣れてきたら自分なりにカスタマイズしたり、ユーモアをまじえたり。

    もちろん正解はありません。席亭ならこんな展開にします、は次回お話します。

  • 囲碁 教え方

    教え上手になろう!(9)

    棋力は関係なし、知ったかぶりでどんどん教えよう!
    前回寅さんから教わったことでした。
    今日は、教える時に一番注意してほしいこと、言います。

    「相手の土俵で教えよう!」

    えーな~んだ、そんなことはいつもやってます。
    はい、そうですか。では相手が少し変な手を打ったとき、
    こんなこと、やってませんか?

     「あっこれはこっちじゃなくて、こっちなんですよ。」

    初心者は、自分なりに一生懸命考えて、ドキドキしながら打ってます。
    手直しされてしまうと(正解を言われると)、ほとんどのケースでは
    あっそうなんですねー。(という顔をして)
    分かりましたー。(となってスルーします。)
    なぜなら・・

    質問したくても、何を質問していいのかわからないな。
    せっかく親切で教えてくれてるのに(分からないって言ったら)悪いな。
    こんなこと聞いたらバカだと思われるな。

    しかし心の中では・・
    「えーでも私はこうしたいからここに打ったんだけどなー」
    「俺のこの石は、この手はいったいどうなるんだー」
    「どうしてこの手じゃだめなんだ」

    ではどうすればいいでしょう。
    席亭のお薦めする作戦は

    ○ 笑顔で、「どうしてそこに打ちましたー?」と、まず相手の考えを聞く
    ○ その返答をうけて、『徹底的にポジティブに!』 まずその手を褒める
    ○ そして、ほかの選択肢はないか、再度考えてもらう

    この3ステップです。
    このキャッチボールがしっかり出来れば、
    正解をあわてて教える必要はありません。(!)

    皆さんは、正解を教えたい気持ち、抑えてますか?

    今日のキーワードは『相手の土俵』でした。次回も続きます。

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