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席亭ブログ

2017年9月の席亭ブログ

  • シニア

    成仏できる人

    現在準備を進めている『名脇役』プロジェクト。
    その打ち合わせで「定年後、シニアはすぐには成仏できない」
    という話になった。

    「成仏する」とはなにか。

    それは「ただのおっさん」になることだ。
    出身企業や肩書を意識から消せることだ。

    簡単そうで最初はなかなか難しいが、誰しもほどなく
    成仏するときはくるらしい。

    それは、再就職を目指すも、「自分でなければできない」
    と思える仕事を見つけるのが無理とさとる時だ。

    お金に困っているわけではない、智慧も人縁も豊富なシニアが
    こうして社会から離れていく。個人の意識の成仏が、社会からの成仏となる。

    「成仏したからこそ満足できる仕事にめぐりあえる」

    こんな仕組みをつくりたい。
    いま、そう本気で思っている。

  • 北斎の娘が絵を描くことも、その数少ない絵の代表作の一つが
    「関羽と囲碁」だということも、今日雑誌を読んで初めて知った。

    関羽が毒矢の治療で右腕を手術したとき、麻酔をせずに囲碁を打っていた
    のは三国志で有名な話だ。

    彼女がなぜこのシーンを題材にしたのか興味がわく。
    三国志だからなのか、関羽なのか、囲碁なのか。
    囲碁ファンだったらいいなぁ。

    偶然なのだが、宮崎あおい主演、NHKで先日「北斎の娘」が放送されたらしい。
    10月7日再放送のドラマを見てみることにしよう。

    IMG_7069

  • その他

    モネのマネ?

    先日のセミナーのテーマは「真似をしない」だった。
    僕は数日間、「真似」という井戸を掘り続けた。意外と深かった。

    そんな折、朝刊を読んでいたら、来春六本木の国立新美術館で開催される
    印象派展の広告が目にとまった。真ん中に大きな絵がある。

    そうか、モネか。
    夏の庭を描いた明るい色彩を見て、たいして詳しくもないのに
    知ったかぶりする癖が頭をもたげた。

    しかし画家の名前を見るとエドゥアール・マネとあった。
    あらっモネじゃなくてマネなのか…。

    こういう偶然を僕は見逃さない。

    さっそくどんな画家か少し調べてみて驚いた。

    1866年、モネの作品がマネのものと間違えられたのがきっかけで
    2人は交流を深める、とあった。マネはモネを真似たのではなく、
    自らが示唆を与えた印象主義からあとで逆に影響を受けたそうだ。

    どちらがどう真似たかはわからない。

    確かなことは、僕の頭の中が「真似」でいっぱいだった時、
    こんな広告に出会ったということだ。

  • シニア

    物語の力

    今日は、私が理事を務めるNPO法人ライフベンチャークラブの
    「生涯現役塾」だった。

    この塾は毎月1回、32年間、一度も休まず継続しているもので
    今回がなんと第381回。私は昨年からだからまだ10回ほどだが、
    この会の継続力には驚かされる。

    今日私が発表したのは、シニアの活力を社会に活かすアイデア
    『名脇役プラン』。

    いつもなら企画発表ということで、要点だけレジメにまとめて
    配布して説明するところだが、今日は趣向を変えてみた。

    「名脇役になる日」という小エッセイを書き、それを読み上げたのだ。
    いつもの企画説明だと20分はかかるが、これはA4の表裏の文量だから
    読むのには5分もかかからなかった。

    僕が読み終えたあと、列席のメンバーからは歓声があがった。

    「面白いね~」
    「こういう話、あちこちで聞くのよ。そうなのよ」
    「これ、映画にしたいね!」

    映画はオーバーにしても、予想以上の反応に驚いた。
    そうだ。ビジネスモデルよりも、共感が大事なんだ。

    物語の力をあらためて知った発表になった。

  • その他

    目のつけどころの鍛え方

    毎月1回で5ヶ月連続。大手町の3×3LABOで開催したセミナーが本日終了した。

    タイトルは『目のつけどころの鍛え方』

    第1回 5/29  総論
    第2回 6/26 世代を超えた交流から学んだこと
      対談:東瀧邦次氏(日本生涯現役推進協議会代表)
    第3回 7/24 「ビジネスを続ける」から学んだこと
        対談:西川喜久氏((株)西川精機製作所社長)
    第4回 8/29 人とつながる。人をつなげる。
          対談:若松悠夏氏((株)story取締役)
    第5回 9/26 「真似をしない」を科学する
          対談:梶谷誠氏(電気通信大学学長顧問)

    『目のつけどころ』
    この捉えどころのないものをどう料理するか。
    悩む日々が続いたが、5回終了したいま、
    この1つ1つが自分の糧になっていることを感じている。

    各回のサブテーマを自分の経験から素直に話せる題材をつかったのはよかった。

    2回目からは後半に対談をもってきて、文字通り老若男女、
    ジャンルも違う人とじっくり対談ができた。僕自身の学びが大きいものだった。

    目のつけどころの鍛え方。
    AIが人の仕事を奪う、という見方が大勢の今後、
    大事な視点だと思う。じっくり着実に育てていきたい。

    チラシビジュアル案