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席亭ブログ

2017年10月の席亭ブログ

  • その他

    ものづくりの世界

    「ものづくりはものに思い入れがなければ出来ないですから」

    もう10年以上も前から無くなってしまった
    「純国産アーチェリー弓具」の復活を夢見る社長の言葉だ。

    昨晩のNHK『凄ワザ!』で紹介された弓具を
    先週僕は実際に手に取ってみる機会があった。

    社長とは7月に大手町のセミナーで対談した縁で
    明日船堀で開催されるシンポジウムでモデレータを
    やらせて頂くことになったのだ。

    ふだん接点のない下町の町工場のひとたち。
    そしてものづくりの世界。

    囲碁もシニアも関係ないが、なぜかわくわくしている。

    プロジェクト桜 http://www.prj-sakura.com/

  • 囲碁 教え方

    言葉の意思

    「言葉の意思と意識が響いてきました」

    間もなく始める新しい囲碁教室『上達の約束』のページを見た
    知人から感想が届いた。

    このページをつくるにあたり、言葉は何度も何度も練り直しをした。
    最初に起こした文案の跡形はほとんどない。

    それには理由がある。

    この教室は先生と生徒、それぞれが「約束」することが特徴だ。
    先生の約束は、一生懸命教えることではない。
    生徒の目標をかなえてあげることだ。

    その最大の武器は「言葉」だと思う。
    言葉に意思をのせて伝えるのだ。

    *新囲碁教室『上達の約束』11/5スタート
    https://peraichi.com/landing_pages/view/jotatsu-promise-igo

  • その他

    好きだが詳しくないもの

    僕はもとより珈琲が好きだが、詳しくはない。

    美味しい珈琲と美味しくない珈琲の違いは、なんとなくわかるが、
    豆の種類や挽きかた、淹れ方にほとんど興味がない。

    すっと頭に入らないからか。
    たとえば豆の呼び名は、国名や地名だったり、山や農園の名前だったり、
    それぞれが組み合わされていたりとばらばらだ。

    「ブレンド」がずっと固有名詞だと思っていたぐらいだから、
    生来のものぐさな態度で接してきたといえるだろう。

    それがこの半年ぐらいで、少しずつ興味が沸くようになってきた。

    その理由は僕の場合「表現」だった。

    珈琲では酸味や苦みといった普通のいい方に加えて、
    「爽やか」「軽やか」「野性味ある」といった形容詞がつく。
    珈琲なのにときに「ナッツのように」「レモンティーのような」
    「花のような甘い香り」とくる。

    ふだん食事していて「爽やかな苦み」などとはいわない。
    しかしあるとき飲んでからメニューに添えられた表現を見て、
    「なるほどな」「うまいこと言うな」と思ったのだ。

    そして次は、出来ることならその言葉を自分で紡ぎたい
    という思いが沸いてきた。

    答えあわせのような、そのむこうにある独自の表現の創造のような。
    いま、そんな楽しみの最中だ。

    「好きで詳しいもの」に生まれ変わる途中なのかもしれない。

  • シニア

    選ばれる喜び

    いま準備中の『名脇役』は、
    シニアの「選ばれる喜び」をプロデュースする事業だ。

    シニアになると、この喜びを味わう機会が減る。
    今まで持っていた「選ばれるはず」という自信は
    年月とともに少しずつ、緩やかになくなっていく。

    現役時代の長きにわたる「選ばれるための戦い」を経て
    いま静かな日々を過ごす。これはこれでいいかもしれない。

    しかしその人が持っている経験・知見・技術・人縁といった無形の財産が、
    その自信の消失とともに社会から消えていくのも事実だ。

    それら財産は、もっている人自身も
    「できれば誰かに伝えて役立たせたい」
    と思っているが、なかなかその機会はない。

    とにかく「きっかけ」が必要だと思う。
    それをこれから僕が創る。

  • シニア

    先生で先死

    先が見えない今だからこそ先に生まれた人にきけ。

    こんな声にしたがって、僕は「シニアに学べ」を標榜している。
    先に生まれるで「先生」なので自然だと思う。

    僕に「シニアに学べ」を気づかせてくれた人が亡くなって、もう4年半になる。

    その「先生」は「先死」でもあった。
    そして今でも学びを届け続けてくれている。