Blog

席亭ブログ

2017年11月の席亭ブログ

  • その他

    縦と横

    縦のものを横にしただけで
    こんなにインパクトがあるとは思わなかった。

    創作料理でワイングラスを横にして器として
    つかっているのをある番組で観た。
    スプーンを横からいれてジュレをすくうのだ。

    その夜、縦を横にするだけで違う世界が広がるものだなぁと
    湯船に浸かりながらふりかえったとき、ふとあることを思いついた。

    湯船の入り方を、身体の向きを縦横逆にしてみる。

    もちろん、足は延ばせないどころか窮屈なあぐらをかくしかない。
    そして背中は自然と湯船の縁に圧をかけながらあたり、垂直に伸びる。

    まず驚いたのは17年住んでいて見たことのない風呂場の景色だった。

    そして、足が窮屈なのより背中が伸びるのが気持ちいい。
    呼吸も自然と深くなる。
    足を伸ばすのとは別ジャンルのリラックスが感じられた。

    下手なヨガをやっているような恰好だが
    思わぬ発見にお風呂タイムの楽しみが一つ増えた。

    「縦を横に」「横を縦に」である。

    ところでヨガの経験はほとんどないが、
    お湯の中でヨガをやるのもよさそうだ。
    YUGAと名付けられる日がくるかもしれない。

  • 囲碁 教え方

    デモ後進

    今晩は2回目の「上達の約束」セミナーだ。

    「上達させたい人」と「上達したい人」が集い、
    座談会形式で本気で上達について考える。

    今日のテーマは「上達する人・しない人」。
    事前打合せで、上達しない人の特徴のひとつにこういうのが出た。

    「でも…が口癖の人」

    モデルケースが頭にうかぶ。

    最初から自分の正しさを疑わない人。
    アドバイスを疑うところから始める人。

    上達しない人の典型といえる。

    まず素直に耳を傾け、
    そして自分で考えて、
    そのあと疑う。

    という順番が大切だ。
    まず「素直になれるかどうか」が分かれ道となる。

    この打合せでは、造語『デモ後進』が生まれた。

    でも…は上達を遅らせる。

    *上達を本気で考えるセミナー『上達の約束』(11/22夜渋谷)
    https://peraichi.com/landing_pages/view/jotatsu-promise

  • その他

    余白の価値

    空きスペースがあればすぐに何かで埋めたくなる。
    たくさん並べたほうが効率がいい。
    この発想を百貨店病というらしい。

    いけてるブティックは、たくさん置かない。
    余白に価値を見出している。
    余白があるからそこに目がいくのだ。

    では僕はいま、余白をつくっているだろうか。
    あれもこれもとなってないだろうか。

    もっと書きたいことがあるが、
    「その第一歩」のためにここでやめておく。

  • 囲碁 全般

    友の石音

    囲碁を趣味にして30年、仕事にしてから12年が経った。

    1局2時間近くかける長考派ながら仕事で5千局、趣味で5千局、
    あわせて1万局は打っただろう。

    久しぶりに友人と打つと、対局がすすむにつれて
    「あーいま奴と打ってるんだな」と感じる。
    お互い無言でも盤上で会話している。

    囲碁は車の運転と同じく、自分を隠せない。
    着手にも考えるタイミングにも癖が出る。

    この10年来の友人であり、一緒に若者への囲碁普及に燃えた仲間であり、
    僕のサイトのお客さんでもある8歳下の彼と3年ぶりに打った。

    ネット碁なので石の音はパソコンから機械的に響いてくる。

    しかし「友の石音(いしおと)」は
    僕の耳にはしっかりそれとわかるものだった。

    これが、業界で唯一プロフィールを公開して
    対局する囲碁サイト『石音』を立ち上げた原点だ。

    *囲碁サイト石音 http://www.ishioto.jp/

  • 囲碁 全般

    上達のきっかけ

    何かをきっかけに興味をもって扉をあける。
    あけてみたらさらに興味が沸いてくる。

    この循環を起こすのは僕の場合「言葉」であることが多い。

    ある番組で作庭家の「ねばりのある石」という言葉に出会った。
    初めて聞く表現で耳が立った。

    ねばりがあるとは、石に重さ、重量感があるということ。
    それは石の大きさ、重さではなく、性根、魂が入っていることだという。

    どれが「ねばっていて」
    どれが「ねばっていない」のか。

    実際目にしたとき、感じられるかどうか。

    心の奥で、早く庭を、石を見て確かめたいという声が聞こえる。
    いつ消えてしまうかわからない小さい声だが、
    この声が消えるまえに、ねばりのある石に会えるかどうかが
    次のステップに進む鍵となる。
     


    さて今週水曜夜に、渋谷で2回目のセミナー『上達の約束』を開催する。

    「上達」について、囲碁に限らず、上達したい人、
    させたい人と一緒に座談会形式で考える。

    自分にとって上達のきっかけは何か。
    それが見つかる場にしたい。

    セミナー『上達の約束』(11/22渋谷)~本気で上達と向き合う~
    https://peraichi.com/landing_pages/view/jotatsu-promise