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席亭ブログ

2017年12月の席亭ブログ

  • 囲碁 全般

    高校生に戻るとき

    来年の3月に、9回目の『全国高校囲碁OB選手権』を
    開催することが決まった。

    大学のOB大会は色々あるが、高校のOB大会がないことに目をつけて、
    僕が2006年に立ち上げた大会だ。
    最近は2年に1度のペースで開催している。

    この大会は、母校の囲碁部員OBが集まる同窓会とは違う。

    高校時代に切磋琢磨したライバル高校同士、あの時を思いだしながら
    7人一組、3人一組で闘う団体戦だ。
    全国8高校、40名が集まる。

    大学生や社会人になって間もない20代の若手から
    60代のシニアまでが、母校の看板を背負う。
    その日の囲碁サロンは、皆それぞれが高校生に戻る場所となる。

    いままで何度も大会継続が危ぶまれたが、なんとか12年間続けてきた。
    30年来の囲碁仲間が集う機会は他にはない。

    僕は大会幹事としても、母校の監督としても選手としても
    この大会を楽しむことができるお得な立場だ。

    これからもゆるく続けていきたい。

  • その他

    忘れられない年

    社会人になって24年が過ぎようとしているが、
    今年は前代未聞の事態となっている。

    忘年会の予定がない…。

    となりの勤め人からは、やはり友達いないのね~と
    容赦ない言葉が飛んでくる。

    そんなわけないだろ、と軽く受け流す顔の一部が
    もしかするとひきつっているかもしれない。

    そうか。
    たまにはこんな「忘れられない年」があってもいいかもな。

    どんな手を使ってでも、明るく、楽しく、新年を迎えよう。

  • 囲碁 教え方

    1つの石に2つの意味を

    今日は渋谷で囲碁教室『上達の約束』だった。

    毎週参加しなくてもいいしネットでもいい。
    頻度も参加形式も自由に選べる教室は珍しいかもしれない。

    4名の生徒に講師2人が2時間半向き合った。

    今日の僕のメインメッセージは
    「1つの石に2つの意味をこめよう」

    囲碁というゲームは交互に着手して最後に陣地の大きさを競う。

    終わるときは盤上にほぼ同数の石が並び、
    大きさの違う陣地がそれぞれできる。
    石1つ1つの効率を競うゲームといえる。

    たとえば相手から攻められたときに
    「守るだけを意識して打つ」のと
    「守りながら相手への攻めもねらう」
    とでは、最後に大きな差となるのだ。

    いまこうしてブログを書いていることを一手、1つの石とすれば、
    「ただブログを書いて皆さんに読んでもらう」
    だけを意識するのと

    「将来本を書くための練習」や
    「自分の気づきの備忘録」
    「アクセス数を増やしてHPSEO向上」

    などいくつも狙いを持つとでは、半年後、1年後に
    違いがでるだろう。

    今日は繰り返しこのメッセージを発しながら
    自分の普段の行動をふりかえるきっかけにもなった。

    こうして教えながら、自分が一番「上達」しているのかもしれない。

    *囲碁教室の新しいカタチ『上達の約束』
    https://peraichi.com/landing_pages/view/jotatsu-promise-igo

  • その他

    時すでにおすし

    自営業の僕にはないが、勤め人のつれあいには賞与がある。

    それにあわせて夏と冬、ランチタイムに築地の
    『秀徳2号店』に突撃している。

    僕らはいつも、腕と人柄に魅かれて名取さんを指名する。
    毎回驚きがある。

    「はいっ、ブリ大根ね~」
    手もとにおかれたブリの鮨の上には大根おろしとカラシが少し。

    いままで鮨の上に黄色いカラシが乗っているのを見たことがない。
    しかし「ブリ大根」ならカラシはありだ。

    「つぎはサワラいくよ~」
    サワラを鮨はもちろん生で食べた記憶もない。

    「身が柔らかいからほかでは握りにしないね。
    うちのはなんてったって鮮度がいいからね」

    年に2回のこの企画、『時すでにおすし』と名付けて楽しみしている。
    今日で5回目だが、次は来春、企画外で両親を呼ぼうと思う。

    *築地場外 秀徳2号店
     http://www.shu-toku.com/shutoku2

  • その他

    心は右斜め上に

    この時期になると僕の心は時折「右斜め上」に向かう。
    世界地図で右斜め上。それはアラスカだ。

    今夜も世界最長の犬ぞりレース『ユーコンクエスト』を
    テレビにかじりついて見た。

    今頃どんなオーロラが出ているだろうか。
    いま何度ぐらいだろうか。
    番組を見ながら、映像を勝手に自分の脳内で変換し始める。

    こうした想いを持てる場所があるのは
    人生において幸せなことだ。

    大学三年の2月、初めてアラスカの玄関口アンカレッジを訪れた。
    当初1週間ぐらいの予定だったが、アラスカは
    そんな簡単に僕を離してはくれなかった。

    結局22日間、滞在した。
    陸路のない北米最北端の村、バローにまで足を伸ばした。
    マイナス35℃の中、凍った北極海の上で寝そべり、
    エスキモーに写真を撮ってもらった。

    あれから四半世紀が経とうとしているが、想いが衰える気配はない。
    四度目のアラスカもそう遠くはないだろう。

    CCI20161224