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席亭ブログ

2017年12月の席亭ブログ

  • その他

    踏切の常識

    踏切で遮断器が降り始めたので渡るのを諦めた。

    間もなく右から電車が来て、通りすぎてから遮断器が開く。
    となるのが僕の中での常識だった。
    ところが…

    今日は遮断器が降りて右から電車が来て、
    それが通り過ぎる前にまた遮断器が開いた。

    「あらっ」と意表をつかれた。

    危ない!という話ではなかった。
    やってきた電車はそのまま右のホームに停車して
    そのあと遮断器が開いたのだ。

    ではなぜ最初に遮断器が降りたのか…。

    その電車は特別だった。
    停車中の車両は先頭車から煙がたちのぼっていた。
    いったん遮断器を下ろさないと、電車が止まる前に電車の前に
    回り込む人がいて危険なのかもしれない。

    僕は今日、秩父鉄道の長瀞駅で人生ではじめてSLに遭遇した。
    しかし、踏切の常識を超えた遮断器の動きに心を奪われた。

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  • その他

    本棚にも栄養を

    30代の僕の本棚は、恥ずかしながらビジネス本と囲碁本で
    埋め尽くされていた。

    これは明らかに「本棚の栄養不足」だった。

    本棚は自分の脳の外付けハードディスクだ。
    つまり、僕自身の栄養不足でもあった。
    30代の僕は偏食ならぬ偏本だったのだ。

    あれから10年、「偏本」はだいぶ改善された。
    食べ物や健康、紀行文、美術、歴史、エッセイ、小説など
    少しずつ増えてきた。

    そろそろ年末だ。
    今年読んだ本と、読みかけの本、これから読む本、
    優先順位をつけながら入れ替えよう。

    来年は今年よりもさらに滋味に富む
    「かっこいい本棚」を目指そう。

  • 囲碁 全般

    88歳の気概

    僕が理事を務める(一社)全日本囲碁協会では
    毎年2月の建国記念日に大会を開催している。

    今日はその企画の打合せで中心メンバー、33歳から88歳まで
    8名が集まった。うち4名が80代だ。

    来年2月12日は、今までの内容を一旦全部白紙に戻して
    0から新しいものを創りあげることになった。

    過去を捨てる勇気。
    変わろうとする気概。

    年長者が率先して新しい、若々しい一手を打とうとする、
    気迫溢れるこの打合せは、これからもずっと僕の記憶に残るだろう。