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席亭ブログ

  • その他

    敵もさるもの

    いつもと同じメンバーでは成長がのぞめない。
    ここはリスクをとってでも変えないといけない。

     

    今夜決戦のW杯の話に聞こえるとしたら、それは偶然だ。

     

    来月中旬に米国から姪っ子たちが来日する。
    それにあわせて3日前、二十日大根をプランターに植えた。

     

    日当たりが限られる西向きベランダでは欄干が一等地だが、
    既に中玉トマト6鉢が鎮座していた。

     

    当エリア監督就任3年目の僕は、
    冒頭の決意をもって、メンバーチェンジを行った。
    赤い実をつけた「ルビーノ」を控えにまわし、
    小さな芽が密集する「二十日大根」を欄干レギュラーにした。

     

    その2時間後に事件は起きた。

     

    明朝食べごろと思われる赤い実の中央が、見事にえぐられ落下した。
    周囲の葉には黄色い汁が飛び散っていた。

     

    ゴールを決めたフォワードが、いや、この実を落とした奴が
    誰だかはわかっている。

     

    去年学んだ撃退法で被害はもう起きないはずだった。
    銀の細い糸を欄干に張って、鉢にはキラキラ光る円盤もつけた。

     

    だが今日は、奴のいやがる細い糸から離れ、光る円盤に
    太陽の光が届かない一瞬が狙われた。

     

    敵もさるものひっかくもの。
    そんな言葉が浮かんだが、奴はさるではなかった。

     

    とりだった。



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  • その他

    時代に遅れる人

    少し前の『カンブリア宮殿』でこんな素敵な言葉に出会った。

     

    とことん時代に遅れよう!

     

    京都のカバン屋『一澤信三郎帆布』の店主が言っていた。

     

    世界最古のゲーム「囲碁」を仕事にして
    いまだスマホを持ったことのない僕は、
    激しくうなずくしかない。

     

    洋室に畳を敷きわざわざ和室にして布団で寝起きしている。
    ふつうは逆だそうだ。

     

    これから建てる家も、床の間、掘り炬燵、縁側、濡縁、出窓と、
    時代遅れに見えるかもしれない。

     

    こうなったらついでに歳をとるのも遅れてしまいたい…

     

    どうやら精神年齢の歩みは、ちゃんと遅れているようだ。

  • その他

    いい加減な人

    知らないことを知っていたかのように話す。
    なるほどねーとしっかり相槌を打つ。

     

    たまに話が掘り下げられると、知らなかったことが、
    聞いていなかったことが、露呈する。

     

    周囲の人にはとっくにばれている。
    僕はかなり、いい加減だ。

     

    自覚しているのに直す気がない。
    それどころか誇りを持っている気配すらある。

     

    高田純次の『世界ぶらぶら』や『じゅん散歩』を録画しては、
    自分に足りない「いい加減」を確認する。

     

    いい加減。

     

    よく考えるとこれは不思議な日本語だ。
    普通に読むのと、前にアクセントをつけるのとでは意味が逆になる。
    ほかにあるだろうか。

     

    僕が目指しているのは、単なるいい加減ではない。
    「いい」加減な「いい加減」だ。

     

    と真面目な顔して力説しても、
    いまさら周囲には届かないかもしれない。

     

    まぁいっか。

  • シニア

    小さな一歩

    2月から毎月開催しているセミナーが
    6月から中野区後援となった。

     

    20万部発行の区報の効果もあったようだ。
    いままで10名弱だったが、今回は40代から80代まで
    20名ほどが集まった。

     

    記事を見つけた奥様に背中を押されてきた77歳の方。
    区内で総合インテリアを営む60代の経営者。
    シニアの紹介業に興味のある40代のキャリアコンサルタント。

     

    懇親会で目を輝かせて未来を語るシニアの力が、近い将来、
    実際に企業の力になって活きる。

     

    小さな記事から小さな一歩が始まった。


     nakano-kuho2

  • その他

    人生最大のおまけ

    いま家を建てようとしている。

     

    この人生最大の買い物の「おまけ」で30万円までの
    無垢テーブルが工務店からプレゼントされることになった。

     

    買い物とは、「なんとなくの予算」の中で偶然の出会いを
    楽しむものだと思っていたが、今回はちょっと勝手が違う。

     

    まず予算が厳密だ。
    税込で30万円を1円でも越えたらどんなに気にいっていようと、
    差額を自分で払うといっても駄目だ。

     

    そして買う物の、木の価値が素人目にわかりづらい。
    15万円と30万円、と倍ちがっても値札を隠されるとお手上げだ。
    自分にとって値段の高いものがいいのかもよくわからない。

     

    ほんとうはカタログギフトのように、同じ値段の中からどうぞ、
    とされると安心だが、5万円から30万円まで200種類からどうぞ
    といわれると、右往左往となる。

     

    同じものが2つとなく、色や固さの経年変化など、
    見た目で判断できない面もある。

     

    おまけなんだから、多少のことはいいじゃない、とはならない。
    おまけだから「こそ」、買い物以上に悩みが深くなる。

     

    「人生最大のおまけ」を前にして、
    はからずも自分の器の大きさが露呈する日々がつづく。

     

    写真:候補のひとつ ヤマザクラ


    ヤマザクラ