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席亭ブログ

  • その他

    3度目を目指せ!

    リピーターという言葉は2度目でも使われるだろうが、
    本当は3度目以降が正しいのではないだろうか。

    と勝手に思っている。

    飲食店では、この3年間で1度だけ行った店が全体の半数ぐらい。
    残りの半数のうち、2度だけ行った店と3度以上行った店は
    前者のほうが少し多い感触だ。

    僕には「3度目の壁」は「2度目の壁」より高くそびえている。
    リピーターは3度目から、の理由である。

    一昨年からラジオや講演、新聞など、
    人前で話したり書いたりする機会をわずかながら頂いてきた。
    まだ仕事と呼べる柱にはほど遠いが、何度か「2度目」のお誘いもあった。

    しかし「3度目」はまだない。

    もう1ヶ月近く過ぎてしまったが、
    もし間に合うなら今年の目標にこっそりいれておこう。

    *FMヨコハマ(2016/1/18 12分)
    http://initial02.from.tv/download/20160118.mp3

  • その他

    耳が傾いた話

    面識が全くない人よりも、一度でも会ったことのある人の
    ほうが耳が傾くというのは事実だろう。

    最近話題になっているこんなニュースに目が留まった。

    「首都圏大雪時の間引き運転は逆効果」
    http://toyokeizai.net/articles/-/205736

    自然だからと諦めムードになりがちの現状に一石を投じている。
    利用者として拍手喝采したい。

    執筆の阿部さんはJRに長年勤務したあと
    珍しい「鉄道ベンチャー」を立ち上げた人だ。

    僕が運営サイドで参加して司会を務めた
    『生涯現役サミット2017』で知り合った。

    たまたま隣席となった懇親会で、僕が日頃感じるこんな疑問
    をぶつけたところ、思いのほか意気投合した。

    「なぜ月曜終電と金曜終電の混雑が倍は違うのに
    『平日ダイヤ』にこだわるのか」

    僕は利用者として疑問を持ち続けているだけで何もしていないが、
    今回の大雪の件もしかり、彼はプロとして問題提起を続けている。

    著書『満員電車がなくなる日』は
    小池都知事が推薦したことでも話題になった。

    彼の姿勢を見習いたい。

  • その他

    下からの上から目線

    本当に日本語が読めるのか、は一旦置いておこう。

    5日前(1/19)のブログ『大きくなったらわかる』を読んだらしい。
    こんな返事がサンディエゴから届いた。

    ―アンクル明、ブログ見たよ。
     ちょっとドラマチックな書き方ね☺
     私ね、本当はわかっているのよ。
     もう大きいからね!Hahaha~

    16歳の姪Hana(写真奥)からだ。

    まぁこちらも「十分」大きいので
    Hanaがわかってるのはわかっていたが、
    それも一旦置いておこう。

    ―ちょっとドラマチックな書き方ね。

    まるでクラスメートにむけた感想ではないか。
    顔文字つき。しかもその指摘が的を射てる。
    31歳年上のおじさんはふつう“ぎゃふん”だろう。

    そんな「下からの上から目線」、アンクル明は嫌いではない。
    理由を考えてみた。

    昨夏の写真をみるかぎり、本当は上下がないのかもしれない。


    hanakana

  • 囲碁 全般, シニア

    味のわからなくなる男

    昨日は前日に続いて87歳のシニア宅でPCと囲碁指導だった。

    日曜は富士山に沈む夕陽を眺めながらだったが、
    月曜は一変、吹雪の大都会が窓の外にひろがった。

    いつも対局が始まり少したった頃、奥様がお茶をいれてくださる。
    昨日は桜茶に和菓子だった。

    本当は話をしながらゆっくり味わいたいが、
    対局中は盤面に気がとられてしまう。

    それでも一口食べた瞬間、これはうまい!と思ったのは覚えている。
    桜茶の薄い塩味が和菓子の甘味をひきたてていたのも。

    しかし味の記憶はすぐに「脳の別フォルダ」に仕舞われる。
    あとでそれを取りだすことはめったにない。
    対局中、僕は「味のわからなくなる男」になる。

    昨日いただいたのは、赤坂にある和菓子の名店、『塩野』の
    生菓子であることは知っていたので、あとで調べて驚いた。

    15種類ある「1月の和菓子(1個370円)」で
    これだけ1個700円(!)の『菱葩餅(ひしはなびらもち)』だった。

    説明にはこうあった。
    求肥餅の中には赤く染めて菱形に抜いた求肥と密漬けごぼう、
    そして優しさの中にもきりっと風味のある味噌餡がはいっている。

    いまさらながら昨日の味がよみがえってきた。

    あの中にはたしかに優しい味噌がいた。
    味噌はたしかにきりっとしていた。
    包んでいた求肥はたしかにほっぺたより柔らかかった。

    あぁ、かなうことなら碁盤の前ではなくもう一度…。

    もうひとつ。
    包装をあけたとき、ごぼうを楊枝と思って最初に抜きとり、
    しずかにお皿に置いたのを思い出した。

    *御菓子司 塩野 http://www.siono.jp/201801.htm

    interview_wa004_sweets_ph03[1]

  • その他

    3歳の記憶

    僕は2歳から4歳を山形の米沢で過ごした。
    冬は豪雪で家が埋まり、2Fから出入りしていたそうだ。

    かすかな記憶がある。
    遊んでいる最中、雪の穴に落ちてしまって父に助けられた。
    恐らく大きな声で泣いたにちがいない。

    写真や伝聞で作られた記憶もあるだろうが、
    楽しい最中に突然起きた「悲劇」は記憶の底にたしかにある。

    今日、久しぶりに東京は雪景色となった。
    二子玉川に住む5歳と7歳の2人の姪は、
    さっそく自宅バルコニーで楽しんだようだ。

    妹のほうの右足を見ると、この記憶は僕のよりも
    もっと確かなものとして刻まれるだろう。


    yuki