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席亭ブログ
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                    囲碁 全般 変わる力僕は、創立三年が経過した(一社)『全日本囲碁協会』の理事を 
 務めている。中心メンバーは皆80代、理事長は88歳だ。
 これだけの高齢メンバーが情熱を傾けて運営する全国組織もないだろう。
 囲碁の魅力の一つといえる。
 今週は父よりはるかに年上の理事2人と
 それぞれ個別に膝をつきあわせて話をした。
 今までは中心メンバーの驚異的な熱意でもってきた組織だが、
 いつまで続くかはわからない。
 ではすぐに僕らが引き継げるかといえばそんな簡単な話ではない。
 世代が離れすぎているのもあり課題は山積だ。
 今後について2時間、3時間、激論をかわして
 はっきりわかったことがある。
 僕らはいま「変わる力」が試されている。
 もう一度原点にもどって、変わる力を奮い起こす時なのは間違いない。
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                    シニア 話すことでわかることお台場東京ビックサイトで開催中の「産業交流展2017」で 
 『名脇役オーディション』の話をした。
 シニアの力を中小企業に活かす。
 そのマッチングをオーディションで行うというものだ。
 ミニステージで5分だけということもあり
 ほとんど何を話すか決めずに登壇した。
 準備をしていないぶん熱が伝わったのか、
 終わったあと2人の方がもう少し詳しく聞きたいときてくれた。
 最近人前で話す機会が少し増えてきて気づいたことがある。
 考えていることを話しているようで、実はその逆も多い。
 「話をすることではじめて自分が何を考えていたかわかる」
 もっともっと話す場がほしい。
 そんな気持ちが日々沸いてくる。 
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                    その他 もっとも電車に乗った男関口知宏。 
 彼ほど電車に乗った人はいない。
 2004年の日本最長片道切符12,000キロの旅を終えたあと、
 翌年JR全線20,000キロの旅へ。
 そのあとドイツ、イギリス、スペイン、ギリシア、
 スペイン、トルコを一周。
 そして中国一周最長片道36,000キロ、200日の大旅行。
 あまりに疲れたのだろう。8年間の「休憩」のあと最近また
 オランダ、ベルギー、チェコ、オーストリア、イタリア、
 ハンガリー、クロアチア、スウェーデン、ボルトガルも一周している。
 最初の日本一周の頃からずっと彼と一緒に旅をしてきた。
 食卓でNHKの番組を見ながらでだ。
 僕が例によって勝手に親近感を感じるのは、10年前の秋、
 北京に彼が電車で到着した日に偶然僕も北京にいた、
 というだけではない気がする。
 いきあたりばったりで偶然の出会いが続く彼の旅が、
 遠い昔の自分の旅を想いださせてくれるからだろう。
 そして彼のゆるく、温かく、優しい眼差しが好きだからだろう。
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                    その他 旅のつづき別冊太陽という本がある。 
 雑誌サイズで迫力ある大きい写真が満載だが
 ハードカバーの写真集ほど「かちっと」はしていない。
 そんなちょっとジャケットを羽織って近所に贅沢ランチを
 しにいくような本が、本屋の棚で偶然目にとまった。
 『別冊太陽 星野道夫』 
 彼とは27年を超える付き合いだ。
 付き合いといっても、勝手にこちらがずっと親近感を
 覚えているだけだが、それには理由(ワケ)がある。
 彼が執筆中の本の構想を練りながら
 アラスカ、フェアバンクスの街を歩いているとき、
 偶然同じ日、僕もそこにいた。
 そのことを20年後、彼のエッセイを読んで知った。
 ひょっとして、あのマイナス25℃の街角ですれちがったかもしれない。
 胸が熱くなった。
 この別冊太陽、今まで何度か目にしたことのある写真と
 ふたたび会えたのも嬉しかったが、
 巻末に載る奥様の小エッセイ『旅のつづき』もよかった。
 僕もまだ、あの旅のつづきをしている。
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                    その他 いい珈琲の見分けかたランチのあと、近くのカフェにはいった。 
 今日で2度目の訪問だ。
 苦みの一番強い表示のある「スーパーアロマ」を希望したところ
 品切れで、次に苦いというお薦めの珈琲が出てきた。
 四谷のレストラン三国に卸している豆だという。
 開店直後でまだ暇そうなマスターが話かけてきた。
 「いい珈琲は、砂糖をいれてみるとわかりますよ。
 苦みがコクにかわります」
 いまこのテーブルに「へぇ」ボタンがあれば続けておしている。
 いい珈琲は砂糖を入れずに飲むものだと思っていた。
 「安い珈琲に砂糖をいれると、苦みは舌の両側に残って甘いだけ。
 でもいい珈琲だとしっかり一つの味になるでしょ」
 ひさしぶりに砂糖をいれて一口飲んで驚いた。
 うーむ。確かにその通りだ。
 ブラックで半分飲んだあとにスティック1本追加だから
 標準の倍の甘さのはずだ。しかしそんなに甘さは感じない。
 別の味、香りがたっている。
 イタリア人がエスプレッソに砂糖をたくさん入れる理由は
 これかもしれない。
 *SMBカフェ(中野坂上・新中野)
 https://bankoku-coffee.jimdo.com/直営カフェ/
