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席亭ブログ
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囲碁 教え方
教え上手になろう!(3)
教え上手になるには「相手を知ること」。
では「どうやって」知ったらいいでしょう。
教える相手が初対面の場合、まずはその人との「コミュニケーションパイプ」を通すことを意識しましょう。最初そのパイプはイメージ、砂でつまっています。それが会話や笑い、空気によって徐々に砂がなくなり通っていきます。
長年連れ添った夫婦が会話なく”つーかー”なのは、長い時間かけてそのパイプの通りがよくなってるからなんですね。
囲碁を教えたことのある皆さん、この「パイプを通す」作業なしにいきなり「囲碁ルール説明」に入ったりしてませんか?
パイプの通りが悪いままだと、こちらが発信する全ての信号がそのまま相手に伝わらず、結果相手の心を動かす力も弱まってしまいます。
さてこのパイプを通す作業、短時間でやるにはちょっとしたコツがあります。
◆その人にとってオリジナルな話題を~
どんな話題でもいいです。笑顔で挨拶したあと雑談スタート。そして相手の土俵で話を膨らませます。自分にとって慣れた話題「十八番」でも、少し相手にあわせてオリジナルなものに変えましょう。
話は囲碁に関係なくても大丈夫。「脱線が本線」です。
相手が複数人いる時は、最近話題になってること、天気、近くの店、など何でもOK。
これは、こちらが聞きたい情報を集めるというより、相手に話をしてもらうための作戦です。あっ今日はどんどん話をしていいんだ、という意識を知らぬ間に相手に持ってもらいましょう。これがあとで効果を発揮します。
ではこうしてパイプを通しながら相手の何を知ったらいいのでしょうか。
次回考えてみましょう。 -
囲碁 教え方
教え上手になろう!(2)
教え上手になるにはどうしたらいい?
答えはシンプルです。
「教える相手を知ろう!」
なーんだ、そんなことかぁ。声が聞こえてきそうですね。はい、そんなことです。難しく考える必要はないです。誰にでもすぐできます。
で、皆さん囲碁教える時、ちゃんと相手を知って、相手を見て、教えてますか?逆に言えば、相手によって教える方法やトーク、変えてますか?バリエーションいくつ持ってますか?
そもそも「教える」って突き詰めると何なんでしょう。僕が囲碁を教えた経験上、こうかなーと思うのは「相手の心を動かすこと」です。
教える=心を動かす
笑わせる、喜ばせる、興味を持たせる、感動させる、やる気にさせる、ぜーんぶ「心を動かす」ですね!
そう考えると、相手を知らずして心は動かせない、当然教えられない、となりますね。
ではどうやって「相手を知ったら」いいんでしょう。そして「相手の何を知ったら」いいんでしょう。次回考えてみましょう。 -
囲碁 教え方
教え上手になろう!
囲碁教えるのは難しい。そう実感している人いませんか。
息子に孫に奥さんに、友人に恋人に愛人に・・(笑)
教えるの失敗した人、手を挙げてください。
はい。たくさんいますね。数えなくても分かります。
こんなに教えたい人がたくさんいて(おそらく数十万人)
広まってないものってほかにあるでしょうか。
だって囲碁はとっつきにくいしイメージが・・。
最初はいいけどなかなか続けてもらえない。
ずっと教え続けるのは大変。
ネガティブな材料は次々に浮かびますね。
では頭をポジティブに切り替えて、もし自分が教えた人が次々と囲碁ファンになったら・・
対局仲間が増えて楽しい。
1囲碁ファンとして囲碁普及に貢献できて嬉しい。
教えた相手に感謝されて嬉しい。
教えることに成功、が大きな自信になる。
いいことづくしですね。^^
これからこのブログで、どうしたら教え上手になれるか、
皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
「囲碁を知らず人生を終えてしまうのはもったいない」
本気でそう思っている席亭でした。 -
囲碁 教え方
【囲碁伝道師④】 すぐルール説明しない
前回までの3回で、「囲碁を教える事前準備」考えてみました。
さて次はいよいよルールを教えるんですよね、師匠っ!
そんな声が聞こえそうですが、
「違います」
せっかく準備をして、相手が「何を求めているか」、つかんだのに
すぐにルール説明に入ってしまう。これははっきり言って
「もったいない」
ルールではなく、その人ならではの、もっと興味をもってもらえる
視点はないでしょうか。そうです。興味優先、ルールは2の次です。
ところで皆さんは、囲碁に興味をもった人に
「囲碁ってこんなゲームだよ」
って、何通りぐらいの言い方で説明できますか?
囲碁って黒石と白石つかって陣地をとるゲームです、って
1通りだけですか!?
出来れば相手の興味や特徴にあわせて3パターンぐらい用意したいですね。次回はどんなパターンがあるか一緒に考えてみましょう。
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囲碁 教え方
【囲碁伝道師③】 興味の種類・強弱を把握しよう
囲碁を教える際の事前準備、1番目は身だしなみ、
2番目はコミュニケーションパイプでした。
さて3番目は「なぜいま目の前に座っているのか把握しよう」です。
囲碁に限らず「教える」という事の最終目標は一つ、
「相手のモチベーションを高めること」です。
当然、相手が求めるものが分かってないと、話になりません。
まずはここまでいいでしょうか。^^
最近囲碁入門者は大きく次の3パターンに分類できます。
1.習い事派
女性に多いです。このグループの人かどうかをチェックするのは
簡単です。「ほかに何か趣味でやってますか」と聞いて
どこか教室にいったことがあるものが2つ、3つあるタイプの人
はここに入ります。
このグループの人は「分かる」「上達する」楽しさを求める
傾向が強いです。
2.交流派
仲間・異性・家族、といった交流目的で、ツールとしての囲碁に
魅力を感じて始めようと思う方になります。
入門からなるべく早い段階で、仲良くなるような仕掛け
(ペア碁・相談碁・団体戦)を取り入れると効果があります。
3.なんとなく派
最近「囲碁ガール」という言葉の認知度や露出が高まるにつれて
このカテゴリーの入門者が増えてきました。
「友達に誘われて」
「なんか最近はやっていると聞いたので」
「雑誌やテレビで見ました」
興味の度合いは一過性だったり、とりあえず来てみたという程度。
囲碁普及はこの層を囲碁ファンにできるかどうかに
かかっています。
皆さんこの「なんとなく派」に対して、
「習い事派」と同じアプローチで教えてはいませんか?
この3つのグループに、どのように教えたらいいか、正解はありません。教える人それぞれが、自分の頭を使い試行錯誤するしかありません。
但し事前準備を怠り「教えたいことを教える」という姿勢では、
潜在囲碁ファンをどんどん無くしている結果になります。
「相手を知って教え方を変える」できていますか?