Blog

席亭ブログ

  • その他

    成長のあかし

    「よし、今日から心をいれかえよう」

     

    こんな日が僕には1年に3日ある。
    元旦と4月1日と誕生日だ。

     

    すでに今年、最初の2つは失敗したが、
    最後の砦として3つ目はいまのところ順調だ。

     

    右手首の腱鞘炎を診てもらいに手専門の整形外科を訪ねた。
    びっくりするぐらい混んでいて、たっぷり3時間待った。
    恐らく人生で最長不倒の待ち時間だが、
    不思議なほどいらいらしなかった。

     

    「これはこのあといいことがある前兆だ」

     

    そんな気持ちでゆっくり思索にふけった。
    帰り道は、ステロイドの注射が利いてきたのもあって
    待ったことも忘れ、ルンルン気分だった。

     

    あと今日から始まる予定の建築現場に行ったら、誰もいなかった。

     

    「あれ、予定が変わるなら言ってくれても」

     

    と愚痴をこぼしたくなるところだが、48歳になった僕は、

     

    「隣人に工事が始まる前に挨拶が出来てよかった」

     

    とほっとした。

     

    そして、つれからのプレゼントには、心から感謝した。
    頭の中だけでなく、外も成長させていこう。

     

    20180829

  • その他

    写真の定義

    なんとなく気づいていたけど、ようやくはっきりした。
    これからは、紙にプリントしたものだけを「写真」と呼ぶことにしよう。

    ではネット上のアルバムや、パソコンや携帯にはいっている
    膨大な“画像”は何と呼べばいいのか。

    あれは、「写真データ」だ。
    「いつかプリントするかもしれない、たぶんしない写真」でもいい。
    すこし長いか。

    ここ数年、めっきり「紙」にすることがなくなった写真を、
    ひさしぶりにまとめて1枚紙にしてプレゼントした。

    先日実家に帰ったとき、それが額にはいっているのを見つけた。
    「これこの前送ってもらった写真だ。こうしてかざっている。ありがとう」

    想定外の待遇に、ビックカメラでつくった1枚紙も驚いただろう。
    晴れて「写真」となった写真データが、親父の机で輝いていた。

    20180615

  • その他

    風を見たい

    これから建てる家のカーテンを検討中だ。

    電動シャッターをつけるので一瞬いらないかと思ったが、
    ある広告文に目がとまった。

    「風が見える」

    そうだった、そうだった。
    光と視線をさえぎる。もう一つ、大事な役割を忘れていた。

    そういえば最近見なくなった風鈴だとこうなるか。

    「風が聞こえる」

    欲張りな僕は、風を見たい。
    そして、風を聞きたい。

    81211XF-529_D1[1]

  • その他

    小さいな~

    ここ数年、人間ドックで身長を測るときに
    あごをひくのをやめた。

    数ミリとはいえ、少しずつ縮んでいるのを
    ごまかそうという魂胆だ。

    そういう「小さい」自分は、恒例の背比べのときにも
    自然と出てしまう。

    アメリカのサンディエゴからくる17歳の姪は
    既に173cmを超えた。

    すまし顔でバレリーナのごとく爪先立つと
    さすがの(なにが「さすが」かわからないが)
    アンクル明もあぶない。

    こっそり僕も、と背伸びしたところ、
    「おじさん、だめー」
    と5歳の姪に見つかった。

    なんで僕だけ?

    小さい自分が、さらに小さくなった瞬間だった。

    IMG_20180728

  • その他

    とりあえず歩く

    映りが悪くなったら斜め上から叩くといい。

    テレビの話だが、遠い昔の記憶に何度かある。
    説明書には書いてない原始的な方法ながら、一般に広まっていた。

    そういえば最近は壊れなくなったからか
    テレビを叩く人を見なくなった。

    「なぜか効果のある単純行為」が、
    身の回りから消えつつあるのは少し残念だ。

    ここで一つ提案しよう。

    新しいアイデアがどうしても浮かばないとき。
    何かにいきづまったとき。
    悩みがあるとき。

    こんなときはどうするか。

    スマホを手にとってはいけない。
    パソコンも閉じよう。
    椅子に座って腕組をしている場合じゃない。

    とりあえず歩く、がいい。

    何も考えず、何も期待せず、ただ歩く。

    めぐりが悪くなった血が動き出し、
    頭の中の映りがよくなるだろう。