石音インストラクターブログ

2015/10/16

囲碁, 関兵馬インストラクター

兵馬の気づき 『兵馬の㊙マルチ大作戦!』

ここだけの話ですが、最近私はいい作戦を思いつきました。
この作戦が上手くいけば、皆さんボロ儲けであります。

念のため釘を刺しておきますが、決して他言はしないでくださいね。
何せ作戦名は「㊙マルチ大作戦!」ですので・・・。
私が言うのも何ですが、とてもとても怪しい作戦ですので、
突っ込みはご遠慮ください。それでは3回目のコラム、スタートです。

長年、私は囲碁を教えることを生業としてきました。微力ではありますが、
囲碁普及に貢献してきた自負もあります。

しかし、如何せん個人で普及するには限界があると、最近しみじみ感じています。
初心者をゼロか ら教えるには、指導者がほぼ付きっ切りで数か月はかかります。
初級者や中級者も受け入れてくれる場所が少ないため、放置しているとすぐに
碁から離れてしまいます。なので、初級者・中級者もケアする必要があります。
上級者になってやっと、色々なコミニュティに参加できるようになり、
独り立ちして卒業です。

この作業を囲碁講師1人でしていては、量・質ともに限界があります。
講師数人で担当を決めてやれば質の向上はあるでしょうが、
それでもトータル量はそれほど差は生じないでしょう。

そこで私が考えついたのが 「㊙マルチ大作戦!」 なんです。

簡単にこの作戦を説明すると 「囲碁を教える人を育てる」 というもの 。
そう聞くと、囲碁インストラクターを育てるのと思った方もいるかもしれませんが、
それほど大げさなものではありません。

私が目指すところは 「すべての碁打ちが囲碁を普及できる人」
にしちゃうことです。つまり、上級有段者はもちろん初級者までもが、
入門指導ができるようになることです。
もしこれが実現すれば、爆発的に囲碁普及が進むはずです。

しかし、この作戦には2つの問題点があります。
1、囲碁を教えるための技術が浸透していないこと。
2、初級・中級者が教えることを上級以上の人が馬鹿にする風潮があること。
(これは教えることに限らず、囲碁会全体にある悪しき風潮。普及が進まない根源)

この2つの問題点を当コラムで少しずつ解決していこうかな、と思っています。
教える方法をしっかり理解するためには、まず上達が如何にして起きるか、
を知る必要があります。

したがって、順序としては上達法を踏まえた上で、指導方法を紹介したいと
考えています。自分だけ強くなりたい人は、上達法だけ読んでも構いません。
ただし、有力な上達法に「人に教える」というものがありまして
あなたはすでに私の術中であることを、先にお知らせしておきます。

さて、もし私の生徒さんがすべて囲碁普及者になったら、どうなるか?
皆さん想像してみてください。

1、私の生徒さん1人1人が入門者を育てる。
2、その入門者を中級・上級の生徒さんが初級レベルまでは育てる。
3、初級レベルに達した新生徒さんは、新たに入門者を勧誘する。
4、私はたまに見回りテキトーなことを言う。
5、生徒さんが新たな生徒さんを呼び、私はニコニコしているだけでボロ儲け。

これが「兵馬の㊙マルチ大作戦!」 の全貌です。
もう一度断っておきますが、決して他言はしないでください。
㊙の意味をご理解ください。

ちなみに私だけが得しているように見えますが、それは大いなる勘違いです。
この作戦が進めば、囲碁会分布図(そんなのあるのか?)が変わります。
初級・中級者の全体に占める割合が増えますから、現行の上級者 以上が多い
分布図が逆転します。つまり、初級・中級者が囲碁会の中心になるわけです。

つまり、この作戦は、囲碁が弱くていつもイジメられている初級・中級者が
自由を勝ち取るための、言うなれば「囲碁会革命」です。
あ、上級者以上の方に得がない? そんなことはありませんよ。
上級者以上の方も自分が教えることで、特権階級になれるわけです。
つまり、皆さんにとって良いことだらけの作戦なんです。
そこをご理解ください。

この宇宙コロニーよりも壮大な作戦の手始めが、当コラムです。
今回で3回目となりますが、まだ前回までの話を読んでいない方は
今すぐ読んで頂きたい。
作戦はもう始まっていますので、少し出遅れていますがまだまだ間に合います。
また、もう読んだという方も、今回の内容を踏まえた上で、
もう一度読み直してみましょう。
作戦遂行には意思統一が大事ですので、そこをよくご理解ください。

それでは、今回はここまで。
次回は世紀の大発見 「囲碁が強くなる呪文」 のお話をします。

 

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