石音インストラクターブログ

2015/01/24

その他, 関翔一インストラクター

地震がきたときが心配

みなさんこんにちは、こんばんは、おはようございます。
火曜日の昼、夜の指導碁を担当しています、関翔一です。

初のコラムということで、やはり自己紹介から!

囲碁とは小6以来の付き合いで、もう13年になります。
きっかけは「ヒカルの碁」。
気づいたときには「院生」になれる年齢を過ぎていたのですが、せっかくなので本気でプロを目指そうと思い、つまらなく思っていた高校を中退。
外来でプロ試験を受けました。
「ヒカルの碁」でいうと、ヒゲの椿さんのポジションですね(笑)
しかし試験では、勝てずじまい。
プロになるのは友人や若い子たちに任せ、高卒認定をとって大学受験にシフトしました。

久々の英語に苦しみつつも法政大学になんとか合格。
選んだ学科は、あえて、何の予備知識もない「哲学科」でした。
お酒との運命的な出会いを果たしたこともあり、囲碁はちょっとお休みしまして、
アルコールと哲学と散歩に四年間を費やしました。

初めて飲んだ時から、ビールが特に好きで好きで、本当に好きです。
最近では海外や、日本各地の地ビールの味も知ってしまい、抜け出せなくなりました。
20年後の体型がとても心配です(笑
飲み会に行かなかったら出会えなかった人々と出会えたのも、とても嬉しいことでしたから、
お酒はやはり一生の友達、いや悪友といえそうです。

卒業後は、縁(お酒による)あって入門教室のインストラクターを始めることができ、
また囲碁の世界に戻ってきました。
選手をしているだけでは気付けなかった魅力を発見でき、今が人生で一番、
囲碁が楽しい時期です。
みなさんと一緒に、囲碁をもっと面白くしていけたらいいと思っています。

棋風は中央重視、だいたい腕力だけでなんとかしています。
黒でも白でも初手は絶対に5の5。
5の5で天下をとるのが目標の24歳です。
よろしくお願いします(^O^)


今回のテーマは「お気に入りの場所」ですね。
散歩が好きなので、いろいろな場所に行きましたが・・・。

一番を挙げるとすれば「自分の部屋」。
世界で一番素敵な場所だと思います。

どんな部屋かといいますと、かなりの量の
「積ん読」
をしてあります(笑
本を買っても結局読まないで、とりあえず「積んどく」。というアレですね。

いやあ、この本の山を全部読もうと思ったら、何年かかるのでしょう。
哲学の難しい本多いし・・・(>_<)
しかも私、たくさんの本を読む人ではなく、興味が向いたときにマイペースに読む性格なので、なおさら消化できません。
でも、それがいいのです。


私は哲学的なテーマについて考えるのが好きです。
大学の哲学科に入って、教授と話したり、本を読んだりしながら、

目の前にあるものは本当に存在しているのか?
存在とはなんなのか?
世界は無限に続いているのか?
私が死んだら私はどうなるのか?

などなど、考え始めました。
たとえ分からなくても、考えていきたいような、そんな気がしたのです。
分からないなりに考えて、何か分かったような気がするのですが、
でも結局また分からなくなって。
でも、やっぱり考えたくなってしまいます。
そうして、今、結局何も分かりません。

しかし、そうこうしているうちに、私の考え方や、目の前のものの見方を、
一気にひっくり返してしまうような本に出会えることがあります。
そのような体験が私はとても好きなのです。

一冊だけ挙げるとすれば、18世紀ドイツの哲学者、カントの『純粋理性批判』。
(内容は、長くなるのでここでは省略・・・。ぜひお読みください。)
目の前のものを、私がどうやって、どのようなプロセスで認識しているのか、
すとんと腑に落ちる形で呈示された気がしました。
それも、正しいかどうか、私にはわからないのですけどね。
この本は、3か月かけてじっくり一文ずつ読み、それでも(それゆえ?)
まだ最後まで読み切れていません。
ですが読み進めていくうちに、どんどん自分の世界が変わっていくような感じがしました。

実は、こうした私の読書体験の多くが、「積ん読」によるものでした。
『純粋理性批判』にしても、読みたくて仕方がないから買ったわけではなく、
大学一年の時に、神保町の古本屋で100円くらいで買ったものを、
大学三年の時になんとなく、読み始めたのです。
買った当時は、「こんなつまらなそうなもの、読む気がしない」なんて思いつつ、
それでも一応買っておきました。安かったので(笑
ですから、全く予想もしていなかった方角から、石が飛んできたような感じなのです。

私の部屋には、他にもたくさん、そういった古本を大量に備蓄してあります。
特に読む予定のない、中央公論社「世界の名著」シリーズの紫の表紙が
ずらりと並んでいる様は壮観です。
神保町やブックオフに足繁く通い、自分で買い集めておきながら、
何冊読破できるのか全く予想できません。
しかし、この本たちの中からまた、私の頭の中身を壊したり、
つくり変えたりしてくれるようなものが、きっと現れることでしょう。
そしてそれは、今の私には思いもよらないような、意外な本なのかもしれません。
私の部屋は宝の山だと思います。


そんなことを考えながら、毎日この部屋で眠りにつくのです。
それでは、おやすみなさい。

 

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