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根本席亭ブログ 500人の笑顔を支える、ネット碁席亭日記 囲碁の上達方法やイベント情報など、日々の出来事を発信していきます。


最近見なくなりましたが、数年前「一発屋」と呼ばれる芸人が

出ては消えという現象が続きました。最近その理由が分かった気がします。

彼らの芸には相手に対する「敬意」がないのです。

(その芸人に敬意力がないということではなく芸がそうなっている)



一発屋の芸は分かりやすさ、短さ、インパクト重視。

と同時に時や相手を選ばずいつでも同じものです。



一方、長く売れ続ける芸人の芸は相手に対する敬意があります。

その日その相手だからというトークに比重を置いているのです。

備わっているのは聞き手を飽きさせないカスタマイズ力です。



先日のサンデージャポンで太田光がことあるごとに号泣マネしてこちら爆笑。

事前の準備が出来ない、さんまのクリスマス電話が長寿番組なのも分かります。



そうです。

みんなカスタマイズを求めている!




囲碁界に目を移すと、インストラクターが、相手が年配であれ中年であれ若者であれ、

同じように「丁寧親切に」教えています。

その日その相手でなければならないトーク、どれぐらいの人が実践しているでしょう。



僕ら囲碁業界人は皆、カスタマイズ力アップを目指すべきなのです。



親友で写真のうまい奴がいます。

本業ではないの彼の写真はなぜかいつもひっぱりだこ。

碁的でも昔から彼の写真が多く掲載されています。



席亭と吉原由香里六段の対談の様子も彼が撮影。

写真は囲碁将棋チャンネルのカレンダーにも使われました。

yukari1

http://www.ishioto.jp/contents02/




彼はいつも汗だくで撮影しています。

そして撮影後はぐったり疲れた表情を。

決して太りすぎ(110k?)だからだけではないようです。

「いやー、この人どんな人なんだろう、と考えながら撮るの、結構つかれるんだよ。」

彼はいい写真を撮ろうの前に、相手を知ろうと一生懸命でした。




ちょっとした会話からヒントをつかみ、人物を想像し、

その人が今までどんな人生を歩んできたかまで思いを巡らせ、

次にどんな表情を見せるか予想し、どんな角度が一番素敵かを考えて

一瞬のチャンスを逃さない。



それは10分の撮影でもクタクタになるはずです。




彼からこの「撮影裏話」聞いたのはもう5年も前です。



席亭が囲碁入門で

「まず相手を知って、その人が囲碁好きになるルート開拓に注力」

という基本に気づくきっかけになりました。



いい写真を撮ろう、囲碁を優しく教えよう、の前に

相手を知ろう、なのです。


 

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