根本席亭ブログ 500人の笑顔を支える、ネット碁席亭日記 囲碁の上達方法やイベント情報など、日々の出来事を発信していきます。

2018/10/17

消せない記憶


うぉぉっ!



すっとんきょうな声は、扉2枚を通過して

リビングにいたつれにも届いたらしい。



何事かと心配された事態は、盤上、それも

パソコンの画面上で起こっていた。



昨晩、僕は所属していた商社OB会のトーナメントに出場した。

自分が運営する囲碁サイト『石音』で
毎月1度の開催。

もう136回も続いている。




準決勝の相手はS七段80歳。いままで25年間も

激闘を繰り返してきた碁敵であり、人生の先輩であり、


同じ囲碁部の仲間でもある。



この日も僕は、自ら編み出した「天空流」という打ち方を駆使して、

終盤には勝勢を築いていた。




あと2、3手で勝利というところで、初心者でも間違えないような

大ポカが飛び出した。




うまくいきかけると油断をする、まさに人生の縮図だ。

これが48年間、どうしても治らない。




『石音』では打った対局が自動保存される。

これは席亭の僕でも消去できない。



そしてとうぶん、記憶も消去できそうにない。



*顔の見える囲碁サイト 石音

 http://www.ishioto.jp/



2日前、本因坊文裕(井山七冠)が山下九段の挑戦を退け

本因坊七連覇を達成した。




京都の寂光寺には7年前、山下本因坊と井山挑戦者が

対局した部屋『本因坊の間』
がある。

盤面も当時のままに再現されている。




ここの2代目住職は、あの信長・秀吉・家康3人の

囲碁の師匠であった日海(にちかい)、
初代本因坊算砂だ。



「名人」という言葉は、信長が算砂に対して

「そちはまことの名人なり」と言ったのが起こりだと言われている。



現在、33代目住職の大川さんが、この囲碁の聖地を

守っておられる。
この5月に訪れた際は、34代目の副住職が

小1時間丁寧にお寺の歴史を説明してくださった。



囲碁を仕事にする者にとって至福のひとときだった。




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2018/04/17

銘盤参上!


―これは預かっておいてほしいんだ。

 まぁあげることになるとは思うけど。



先日頂いた全集と一緒に我が家に到着したのは

桐の箱に入った本榧四寸盤と碁石。

40年ほど前に、Kさんが坂田栄男二十三世本因坊の奥様から

頂いたものだという逸品だ。




久しぶりに外気に触れるのだろう。

箱をあけるとふわっと榧の香りが部屋にひろがった。

木が深呼吸して喜んでいるようだ。



いま家づくりの真っ最中だが、来年2月、新居の和室で

存在感を示してくれるにちがいない。

自宅で開く小さな囲碁教室でも活躍してくれるだろう。



―ずっと、大事に預からせて頂きます。




GOBAN


2018/04/09

全巻集合!


―ちょっと悪いんだけどさ、車で取りにきてくれないかな。



今朝10時すぎに久しぶりにKさんから電話があった。



当ブログでも何度か紹介した、同じ会社の囲碁部だった79歳の方だ。

最近2,3カ月に一度、ランチに誘って頂いている。



間もなく一軒家を売ってマンションに引越すため、

かさばる本と碁盤を取りにきてほしいという。



Kさんの家に行くのは2度目だ。

車を飛ばして昼まえに到着すると、既に縁側に段ボールが2箱、

庭のなつみかんがいっぱいはいった紙袋が2袋と、

古い桐の箱にはいった碁盤と碁石が置いてあった。



―この本はね、売らないでずっと持っていてくれそうな人に渡そうと思ってたんだ。

全巻個人で持っている人はあまりいないと思うよ。



もちろん一生大事にします。ありがとうございます。



37年前発刊の『現代囲碁大系』全47巻が47歳の僕の本棚に揃った。



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2018/03/12

高校OB大会


石音をはじめて12年がたち、僕が始めたリアル大会で

今も続けているのは1つだけになった。



昨日は9回目の「全国高校囲碁OB/OG選手権」だった。



毎年開催していたが、震災でスキップして以降は開催が

1年おきになった。



高校のクラブ活動の同窓会を、卒業後、数十年たっても

続けているところはあるだろう。



だが、OB同士の対抗戦を、8校も集まって開催し続けて

いるのは珍しいかもしれない。




ひとくちに高校OBといっても、集まるメンバーは

大学生から70代まで幅広い。そして集まるメンバーは、

アマチュア囲碁界の
トップレベルの打ち手ばかりだ。



懐かしい同窓会に、懐かしい真剣勝負が加わった

独特の味わいがある。



僕は全体の幹事を1人でやりながら、母校の幹事、監督、

そして昨日は選手にもなった。




「代打俺」といえば、出来る監督風でカッコはいいが、

何せ実力がともなわない。個人では連敗した。




しかし毎回思う。



事前の調整や、母校のメンバー集め、当日の運営、

それらがすべて終わったあとの感触がいい。



大会がおわり宴のあと、皆が帰り際、名残惜しそうに

名札をはずして会場をあとにする。



それをまた見たくて、再来年、五輪の年にも

僕はまたこの大会を開催することになるだろう。


2018/02/12

まつりのあと


今日は全碁協、渾身の企画『菊ちゃんまつり』だった。



数多くの大会、企画を運営側で経験しているが、

事前に定員オーバーになってお断りした記憶はない。



今回は280名入る日本棋院市ヶ谷大ホールが満席となった。



勝負にこだわらない「まつり」という企画。

これから全碁協が進む方向が見えた。



今夜は「まつりのあと」の心地よい余韻が残っている。



参加した人の笑顔、スタッフの笑顔、そして帰り際に見た

88歳菊池康郎理事長の笑顔。




素晴らしい1日だった。



*菊ちゃんまつりの様子 
https://zengokyo.jp/archives/3424



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2018/02/10

ライバル登場


先日少し触れたが、

将来自宅で小さな囲碁教室を開くつもりだ。



その名は『自画自賛』。



自分なんてまだまだ、と謙遜がいきすぎて

自信を持てない人が多いなか、

自分の碁を自分で褒めちゃうぐらい

力を抜いて楽しんでほしいと思っている。



最近ライバルを見つけた。



その名は『自家自賛』。



1985年発刊、住友林業の「ちょっと自慢のわが家の実例集」。

うまいネーミングだ。内容も素晴らしい。



僕はまだ構想段階、しかもひねりがない。

先方はひねりも32年の歴史もあって、とてもライバルとは言えない。



いや、そんなことはないか。

こちらも名前のとおり、堂々とライバル視していこう。



ひねりを頂いて『自碁自賛』もいいな。


2018/02/08

選んだあと


持ち時間の制限がある対局で、

僕はしばしば時間切れギリギリに追いこまれる。

決断力があるほうだとは思わない。



囲碁でABか着手に迷ったときは、2つのことがいえる。



1つは、ABが浮かんだのが今の実力だ。

もう1つは、AでもBでも迷っているのだからどちらでもいい。



後者は、迷うのに時間をかけるのではなく、選んだあとに

時間とパワーをかけて、その決断を輝かせろということだ。




先週僕は人生で一番大きな買い物をした。

現地を見て30分後に決断した。



これが吉と出るかどうかは、選んだあと、

つまり今週からの自分にかかっている。



そう思うと責任重大だ。



50年後の自分に対して。


2018/02/07

絶滅危惧種


茨城の高校で囲碁部の顧問をやっている先生に聞いた。



高校では
囲碁が「絶滅危惧種」に指定されていて、

クラブ活動に潤沢に補助が出るそうだ。

例えとはいえ、どきっとする言葉だ。



ここ数日、NHKのニュースで囲碁がとりあげられている。

井山七冠が世界一になるかどうか。

この注目は、
五輪間近で「世界一」という響きの後押しもあるだろうが

露出が増えるのは喜びたい。




今日の1局は、めったに見れない至極の1局だった。

世界一を決める3番勝負、最初に負けてあとがない第2局で、

絶望的な形勢からの
大逆転、最少差(半目)勝ち。



囲碁ファンならずとも、しびれる展開だ。



明日第3局の結果がどうなるか。

金曜朝の「おはよう日本」でも特集されるそうだ。




絶滅危惧種の復活もかかっている。

井山七冠の健闘を祈る!


2018/02/06

適当力


2月12日(月振休)に市ヶ谷日本棋院で開催する

『全碁協 菊ちゃんまつり』が迫ってきた。



今日の打合せでも、菊ちゃんこと菊池康郎理事長(88歳)

終始笑顔で元気いっぱいだった。




大人が200名を超え、子供は70名を超える。

インストラクター30名、スタッフもいれると

300名超の盛大な「まつり」になりそうだ。



僕は運営総監督という立場で、全体の進行を見守る。

自分で言うのもなんだが、僕は適任だと思う。

(先日当欄で「自画自賛」を練習すると言ったが…)



それは性格が「適当」だから。



色々と準備が進んでいるが、当日は想定外のことが

たくさん起きるだろう。そんなとき頼りになるのが「適当力」だ。



まぁなんとかなるさ、



と、いままで多くの囲碁イベントをこの力で乗り切ってきた。



大枠だけおさえて、あとは出たとこ勝負。

イントネーションが異なる2つの「いい加減」も大切にしている。



今回の「まつり」の目的は、イベントをきちんと運営すること、

ではなく、みんなが
楽しむこと。



当日僕は率先して「適当」になるつもりだ。



*全碁協 菊ちゃんまつり https://zengokyo.jp/archives/3276


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