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根本席亭ブログ 500人の笑顔を支える、ネット碁席亭日記 囲碁の上達方法やイベント情報など、日々の出来事を発信していきます。


僕が感じたこの感動は、それを僕が表現しなければ

ほかの誰も感じることができないのです。



片岡鶴太郎の言葉を思い出した。



彼は40歳近くで初めて筆を握ったそうだが、

きっかけは牡丹の美しさに魅せられたからだという。



GW初日、根津美術館で尾形光琳の『燕子花図屏風』に会った。



300年前に光琳が何を感じたのか、背景をいっさいはぶいた

迫力ある大きな屏風を通じて伝わってきた。



毎年この期間に公開しているのには理由がありそうだ。

美術館の広い庭の一角で燕子花が見ごろを迎えていた。



この燕子花を描いたのか。一瞬そう思わせる力がある、

文字通り「絵になる風景」だった。




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―これは預かっておいてほしいんだ。

 まぁあげることになるとは思うけど。



先日頂いた全集と一緒に我が家に到着したのは

桐の箱に入った本榧四寸盤と碁石。

40年ほど前に、Kさんが坂田栄男二十三世本因坊の奥様から

頂いたものだという逸品だ。




久しぶりに外気に触れるのだろう。

箱をあけるとふわっと榧の香りが部屋にひろがった。

木が深呼吸して喜んでいるようだ。



いま家づくりの真っ最中だが、来年2月、新居の和室で

存在感を示してくれるにちがいない。

自宅で開く小さな囲碁教室でも活躍してくれるだろう。



―ずっと、大事に預からせて頂きます。




GOBAN



―ちょっと悪いんだけどさ、車で取りにきてくれないかな。



今朝10時すぎに久しぶりにKさんから電話があった。



当ブログでも何度か紹介した、同じ会社の囲碁部だった79歳の方だ。

最近2,3カ月に一度、ランチに誘って頂いている。



間もなく一軒家を売ってマンションに引越すため、

かさばる本と碁盤を取りにきてほしいという。



Kさんの家に行くのは2度目だ。

車を飛ばして昼まえに到着すると、既に縁側に段ボールが2箱、

庭のなつみかんがいっぱいはいった紙袋が2袋と、

古い桐の箱にはいった碁盤と碁石が置いてあった。



―この本はね、売らないでずっと持っていてくれそうな人に渡そうと思ってたんだ。

全巻個人で持っている人はあまりいないと思うよ。



もちろん一生大事にします。ありがとうございます。



37年前発刊の『現代囲碁大系』全47巻が47歳の僕の本棚に揃った。



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阿佐ヶ谷の商店街を散歩していると

ふと目に留まったものがあった。



『たいやきの開き』



?!



意味が一瞬わからなかった。



開いてどうするんだ~。

頭の中でつっこみの声がひびく。



たいやきの皮がすきなあなたへ。



その言葉ですこし納得した。

たしかにけっこう好きかもしれない。

ただ、ちょっとかわいそうになってしまった。



いきものじゃないのに。


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2018/03/14

経年進化


ハウスメーカーの人から日々、気密性、断熱性、遮音性といった

普段耳にしない言葉で営業をされている。



気づくと「性能」で家を比べ始める自分がいる。

あぶない。あぶない。



20年前、いや、10年前と比べても、見たことのない機能が

登場しているので
目がひかれる。



だがそれは、10年後、20年後も、

また新しい機能が登場するということだ。



いま最新であるものに目を奪われるのは、

将来新たに登場するものが羨ましくなるということだ。



そんな繰り返しの輪の中には入りたくない。



いつまでたっても古くならないもの。

いや、古くなっても、それがむしろ嬉しくなるようなもの。



経年劣化する「性能」ではなく、

経年進化する「質」に目をむけて選びたい。


 

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