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根本席亭ブログ 500人の笑顔を支える、ネット碁席亭日記 囲碁の上達方法やイベント情報など、日々の出来事を発信していきます。


「この前はすみませんでした。主人にこれとこれを根本さんに

出して
頂戴ね、と何度もいっておいたのですが」



87歳のシニアの御宅にうかがう頻度が最近増えている。

先月は9回訪問した。




奥様が外出のときは、事前に冷蔵庫にお菓子を用意してくださっている。

それをご主人はしばしば忘れるのだ。



奥様は笑って言う。



「こんど私がいないときは、『なにか出すのをわすれていませんか』

と主人にちゃんと言ってくださいね」




お宅に伺うようになってからもうすぐ10年がたつ。

まだ「お茶の催促」ができる域には達していない。



だが近いところまではきているかもしれない。



「美味しいコーヒーで素敵なティータイムを」



中野駅前の看板にふと目がとまった。



そうか。コーヒーよりティーのほうが守備範囲が広いのか。



「美味しいティーで素敵なコーヒータイムを」

にはならなさそうだ。



たしかに「お茶しない?」といって

本当にお茶を頼む人はあまりいない。


お茶やティーという言葉は、固有から一般までをカバーしている。



では本当にティー>コーヒーなのか。

コーヒー派の僕は、もう少し考えてみた。



「コーヒーブレイク」という言葉がある。



ティータイムと同じように使われることもあるが、

その意味での登場頻度はティーよりすくない。



だが、飲み物や喫茶から離れて、「ちょっとひといき」といった

エッセイやコラムの名称にも使われるときは


俄然コーヒーに軍配があがる。



生活における守備範囲の広さでいえば、

ティーとコーヒーは互角。



というのが、

今日のティータイムで出した

コーヒーブレイクな結論だ。



プロフィール欄に、選挙に出て落選したことが書いてある人がいた。



くすっと笑ったが、これはわかる。

選挙に出ること自体がアピールになる。



だがふつう、履歴書に、「〇〇大学受験失敗」とか

「事業で失敗して〇億損失」と書く人はいない。

挫折は職歴にはあらわれない。




現役時代の華やかな職歴を武器に、企業の顧問につくシニアがいる。

だが定着することは少ないそうだ。職歴至上主義の弊害だ。



大企業出身者が中小企業の顧問となる場合、

舞台の大きさも文化もことなる仕事場で輝けるかどうかは、

知識や華々しい実績よりも、人間力が決め手になる。



いままでいかに挫折を経験して、それを自分の力で乗り越えてきたか。



いま、社会でシニアに求められているのはそんな力や経験なのだろう。



「キャリアよりもキャラ」



そんな視点で選べる場を創りたい。



今日は東京商工会議所(東商)の中野支部を訪問した。



これから1年間、毎月開催するセミナー

『シニアを活かす目のつけどころ』の後援をお願いした。



担当者と話をしながら、ふと思い出した。



今から15年ほど前、僕は大阪商工会議所(大商)

毎週のように出向いていた。




大商は当時、全国の商工会議所に先駆けて最大規模の

ビジネスモールをネット上に
持っていた。



僕の会社は、商流をネットに乗せる数少ない実例として

紙のネット取引市場を運営していたので、
大商と提携して近畿圏をまわった。

最初の1年は出張が30回を越えた。



新しいことをするときは自分ひとりでやろうとせず、

できるだけ動きまわり、
広く仲間を募る。



15年前は「商流をネット上に」で大商からだったが、

今回は「シニアの力を社会に」で東商中野支部から始まる。



よみがえる記憶が、いま、自分をワクワクさせている。



『坐忘』:静坐し現前の世界を忘れる。



一昨日訪れた笛吹川沿いの宿は、仏教用語から素敵な名前をつけていた。

心地よい和の設えで至福のひとときを楽しんだ。



広いラウンジが素晴らしかったな。

朝食が美味しかったな。

いい湯だったな。



いまも余韻が残る。



だがこれらは時とともに薄れていくだろう。

ほかの宿の記憶に上書きされることもあるだろう。



いっぽう、義理の両親に予想以上に喜んでもらえたことは、

時とともに記憶が濃くなっていく
予感がする。



「時のごちそう」



とはこういうことなのかもしれない。


 

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