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根本席亭ブログ 500人の笑顔を支える、ネット碁席亭日記 囲碁の上達方法やイベント情報など、日々の出来事を発信していきます。


同志であり仲間だった奴が、5日前に突然行方不明になった。

その直前まで
連絡をとりあっていたのだが、原因がわからない。



事件、事故、それとも…。

あらゆる可能性が頭をめぐった。



それが先ほど、探さないでほしいという要望とあわせて無事でいるとの

一報が
警察から入った。



ほっとしたのは言うまでもない。ご家族もさぞかし安心したことだろう。

とにかく取返しがつかないことになっていないのは大きな、大きな喜びだ。



悩みに気づけなかったのは悔やまれるが、

これからまた、仲間の歴史は積み重ねられる。



もう探しはしない。

というより、手がかりなしで探せない。



しかし、こんなことで「仲間」が終わりはしない。

いつでもまた笑顔で会えると思う。

この話をネタにして、飲める日が来ると思う。



そんな日をゆっくり待つことにしよう。



昨日のブログでふれた、お墓購入のときのこと。

積極的に本プロジェクトを推進する母が熱弁をふるう。



「もうこれからは何が起こるかわからないから、

色々と準備しておかなくちゃね」



母は74歳、父は76歳。

まだまだ元気だが
たしかに備えておくことは大事だ。



「あと、もしお父さんより私がさきにいっても

お父さんがお参りにくるわけないじゃない」



父の性格をかんがえると、そうかもしれない。



「だから私はお父さんよりも先にいかないために、一日でも長く生きるのよ」



そうか。そんな動機もあるのか。



まぁとにかく2人とも長生きしてくれれば、息子としてはなんでもいいかな。



何十年も前に両親が八王子に購入したお墓を、都心型に引越しした。

そのお墓にはまだ誰もはいっていない。



お彼岸ということもあり、お墓参りの人で建物内は混雑していた。



ICカードをかざして待つこと1分。

空いているブースが自分の家のお墓となる。



お墓なんて興味ないといいながらも法曹界にいた父は、

永代供養の法的意味や
50年後のビル耐用年数後の権利関係など質問していた。



こうしたタイプのものが世に出てまだ10数年だが、

今日購入したところは、7,000家族のお墓を収容する能力があり、

既に
2/3は販売済という。




年間使用料も50年分前払いした。50年後、僕は97歳。

その頃のことを母は色々と心配していた。



弟がひとこと。

「大丈夫。その頃は母さんもう口だせないから」

笑いがおこった。




つい20年前、いまの様相は考えられなかった。

進化するお墓は、50年後はどんな状態になっているだろう。



久しぶりにランチを誘われた。Kさんは79歳。僕がいた商社のOBだ。

レストランの席につくなり1冊の本を出された。



「これ、もしずっと持っててくれるならあなたにあげようかと思って」



随分昔の本だ。茶色く色あせたセロハン紙に包まれた箱から、

そおっと取り出してページをめくると
ほとんど読まれたことがないのがわかる。



「囲碁がもっと強くなりたくて定期的に買ったんだが、

買って満足しちゃってね」



本の名は『現代囲碁大系第一巻 明治・大正名棋家集』。



今から35年前に発刊された全集で47巻。

なんと全部新品で揃っているという。

当時の値段で1冊3300円。高価なものだ。



ぜひ譲り受けて大切にしなければならない。



「坂田栄男夫人に頂いた碁石もうちにあるんだ。これもいつかあげるよ」



50年間は責任をもってしっかり所持します。

そして本も碁石も、その本分を果たしてもらうようにします。



20170



先日テレビで放送された『男はつらいよ』誕生秘話のなかで、

これは「愚兄賢妹(ぐけいけんまい)」の物語だと山田洋二監督が言っていた。



僕は寅さんのファンなので、この言葉がピッタリであるのはよくわかる。



一方、10年ほど前に大ヒットした米国ドラマで『プリズンブレイク』がある。

ついはまって何度も
見たものだ。

一言でいえばこれは「愚兄賢弟(ぐけいけんてい)」
の物語だ。



人の心をとらえるストーリーに「愚兄」は大事な役割を

果たしているのだろうか。




そういえば僕には2歳下の妹と5歳下の弟がいる。



2人にはいつも心配をかけているが、何らかの役割を担っていると思いたい。


 

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