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根本席亭ブログ 500人の笑顔を支える、ネット碁席亭日記 囲碁の上達方法やイベント情報など、日々の出来事を発信していきます。


うちの母に限らず、加齢とともに

「言いたいことはわかるけど、それじゃないんだよなぁ」

ということが増えてくる。



こちらもいちいちつっこまずに、勝手に「変換」して理解する癖がつく。



2年前に出版したとき、母の第一声を覚えている。



―どうせあなたの本なんて売れないんだから

 本屋さんに頼んで『花火』のそばにでも置いてもらいなさい。



これはいいとしても、ものには限度というものがある。

いつだったか、電話のついでに小学一年生の姪っ子(孫)の話になった。



―最近の小学生はすごいわよ。帰宅のときに学校の門を出ると

 「いま門を出ました」ってお知らせがお母さんにくるらしいの。

 あれなんて言ったかしら。そうだ、きっとJアラートがついてるんだわ。



日本中が真剣に心配しているものとGPSを間違えるとは不謹慎だ。

放置しておくとほかでも言いふらしそうだから、

久しぶりにつっこもうかと思ったが、結局やめた。



この3文字も少ししたらすぐ別のものに置き換わってしまうに違いない。



最近テレビをつけると「静かな番組」に

チャンネルをあわせることが多くなった。



タレントや俳優が少々大げさにコメントする番組は避けてしまう。


加齢に伴う自然現象なのだろう。



元旦の朝、NHKをつけていると、好みの静かなトーンで

ある番組が始まった。




『2時間でまわる伊勢神宮』



飽きさせないスピーディーな展開と

元旦らしい厳かな雰囲気に魅かれて、

お雑煮とおせちを食べ終わったあとも最後まで見続けた。



番組が終わり、さてテレビを消して年賀状をとりにいくかと

立ち上がったそのとき、
エンドロール最後の

「統括ディレクター」
のところで目がとまった。



3歳年下の大学テニスサークルの後輩だった。

NHKで数少ない女性ディレクターとして頑張っていることは

知っていたが、
元旦朝の番組を任せられるとはびっくりだ。



嬉しくなって早速メールした。

番組をつくりながら私自身も色々と学びました、

とすぐ返信がきた。



普段は気に留めることもない番組のエンドロールに

「静かな活躍」が
隠れていることを知った。



今日は実家で両親や弟家族とも会い賑やかな一日となった。



弟家族は広島旅行から帰ったばかりだった。

厳島神社では5歳になったばかりの姪っ子が能舞台を見て



「明おじさんの友達のおうちといっしょだね」



と言ったそうでびっくりした。



一昨日ブログで紹介した住職に西本願寺の重文と国宝の能舞台を

案内して頂いたのが
1年半前で、彼女がまだ3歳のときだ。



2歳上のお姉さんと2人で能舞台をじっと眺めていたが、

彼女たちなりに
しっかり記憶に残していたのだ。



なにより30歳離れた住職と僕が、彼女から見て

「ともだち」だったことが嬉しかった。




西本願寺


2018/01/01

大福梅


今年の元旦の朝は『大福梅』から始まった。

京都の北野天満宮で配られる正月の縁起物だ。



境内には50種1500本もの梅があり、

毎年2-3トンとれる梅を樽で塩漬けたあと

天日干してつくられる。



元旦の朝のお茶にいれて招福息災を祈願する習慣は

平安時代から続いているという。




伏見にお住まいの石音メンバーの方から送って頂いた。



ゆっくり飲むにつれて梅の酸味と塩気が強くなり、

自然と背筋が伸びて身体が
目を覚ました。



素敵な贈り物で始まった2018年。

感謝の気持ちでスタート出来て幸せだ。


大福梅


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