2018/06/28
いつもと同じメンバーでは成長がのぞめない。
ここはリスクをとってでも変えないといけない。
今夜決戦のW杯の話に聞こえるとしたら、それは偶然だ。
来月中旬に米国から姪っ子たちが来日する。
それにあわせて3日前、二十日大根をプランターに植えた。
日当たりが限られる西向きベランダでは欄干が一等地だが、
既に中玉トマト6鉢が鎮座していた。
当エリア監督就任3年目の僕は、
冒頭の決意をもって、メンバーチェンジを行った。
赤い実をつけた「ルビーノ」を控えにまわし、
小さな芽が密集する「二十日大根」を欄干レギュラーにした。
その2時間後に事件は起きた。
明朝食べごろと思われる赤い実の中央が、見事にえぐられ落下した。
周囲の葉には黄色い汁が飛び散っていた。
ゴールを決めたフォワードが、いや、この実を落とした奴が
誰だかはわかっている。
去年学んだ撃退法で被害はもう起きないはずだった。
銀の細い糸を欄干に張って、鉢にはキラキラ光る円盤もつけた。
だが今日は、奴のいやがる細い糸から離れ、光る円盤に
太陽の光が届かない一瞬が狙われた。
敵もさるものひっかくもの。
そんな言葉が浮かんだが、奴はさるではなかった。
とりだった。
2018/06/27
少し前の『カンブリア宮殿』でこんな素敵な言葉に出会った。
とことん時代に遅れよう!
京都のカバン屋『一澤信三郎帆布』の店主が言っていた。
世界最古のゲーム「囲碁」を仕事にして
いまだスマホを持ったことのない僕は、
激しくうなずくしかない。
洋室に畳を敷きわざわざ和室にして布団で寝起きしている。
ふつうは逆だそうだ。
これから建てる家も、床の間、掘り炬燵、縁側、濡縁、出窓と、
時代遅れに見えるかもしれない。
こうなったらついでに歳をとるのも遅れてしまいたい…
どうやら精神年齢の歩みは、ちゃんと遅れているようだ。
2018/06/26
知らないことを知っていたかのように話す。
なるほどねーとしっかり相槌を打つ。
たまに話が掘り下げられると、知らなかったことが、
聞いていなかったことが、露呈する。
周囲の人にはとっくにばれている。
僕はかなり、いい加減だ。
自覚しているのに直す気がない。
それどころか誇りを持っている気配すらある。
高田純次の『世界ぶらぶら』や『じゅん散歩』を録画しては、
自分に足りない「いい加減」を確認する。
いい加減。
よく考えるとこれは不思議な日本語だ。
普通に読むのと、前にアクセントをつけるのとでは意味が逆になる。
ほかにあるだろうか。
僕が目指しているのは、単なるいい加減ではない。
「いい」加減な「いい加減」だ。
と真面目な顔して力説しても、
いまさら周囲には届かないかもしれない。
まぁいっか。
2018/06/25
2月から毎月開催しているセミナーが
6月から中野区後援となった。
20万部発行の区報の効果もあったようだ。
いままで10名弱だったが、今回は40代から80代まで
20名ほどが集まった。
記事を見つけた奥様に背中を押されてきた77歳の方。
区内で総合インテリアを営む60代の経営者。
シニアの紹介業に興味のある40代のキャリアコンサルタント。
懇親会で目を輝かせて未来を語るシニアの力が、近い将来、
実際に企業の力になって活きる。
小さな記事から小さな一歩が始まった。
2018/06/23
いま家を建てようとしている。
この人生最大の買い物の「おまけ」で30万円までの
無垢テーブルが工務店からプレゼントされることになった。
買い物とは、「なんとなくの予算」の中で偶然の出会いを
楽しむものだと思っていたが、今回はちょっと勝手が違う。
まず予算が厳密だ。
税込で30万円を1円でも越えたらどんなに気にいっていようと、
差額を自分で払うといっても駄目だ。
そして買う物の、木の価値が素人目にわかりづらい。
15万円と30万円、と倍ちがっても値札を隠されるとお手上げだ。
自分にとって値段の高いものがいいのかもよくわからない。
ほんとうはカタログギフトのように、同じ値段の中からどうぞ、
とされると安心だが、5万円から30万円まで200種類からどうぞ
といわれると、右往左往となる。
同じものが2つとなく、色や固さの経年変化など、
見た目で判断できない面もある。
おまけなんだから、多少のことはいいじゃない、とはならない。
おまけだから「こそ」、買い物以上に悩みが深くなる。
「人生最大のおまけ」を前にして、
はからずも自分の器の大きさが露呈する日々がつづく。
写真:候補のひとつ ヤマザクラ