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根本席亭ブログ 500人の笑顔を支える、ネット碁席亭日記 囲碁の上達方法やイベント情報など、日々の出来事を発信していきます。


四谷赤坂麹町、チャラチャラ流れるお茶の水。粋な姐(ねえ)ちゃん立ちしょんべん。



ご存じ映画「男はつらいよ」で寅さんが発する口上です。

テキ屋稼業の寅さんは、全国各地のお祭りで、通りがかりの人に次々と声をかけます。

この寅さんから、教え上手になるためのヒントがたくさんもらえます。



寅さんの相手は、たまたまそこを通りがかった人。

その商品に強い関心があったわけではない人。(但し少しは興味をもてる人)



囲碁教え上手の相手は、囲碁熱が「中」以下の人。

少しは関心あるけど、それが強いものではない人。



なんと同じじゃないですか!^^



そして寅さんのゴールは「商品を買ってもらうこと」

教え上手のゴールは「囲碁ファンになってもらうこと」

ジャンルも時間軸も違いますが、「関心が強くない人の心を動かす」点で同じなんです。



そんなわけで、囲碁上手を目指す皆さん、その視点でもう一度寅さんを見てください。



・思わず立ち止まってしまう、笑ってしまう楽しい口上。明るい雰囲気。笑顔笑顔。



・寅さんの商品説明は最小限。その商品がどうしてここに置かれるようになったか、

 なぜこんなに安くできるのか、ストーリーを重視。(理性ではなく感情にアプローチ)



・寅さんは1人1人に語りかけ、その人にあわせた口上を。

 「ちょっとそこのお兄さん、いまあなたは恋をしてるね」

 そしてそこから(ちょっと強引に)ストーリー展開させて商品と結びつける。



このブログの読者の皆さんは、もうお分かりですね。

まずは頭の中の下記等式を一旦解除してくださいー。^^



囲碁教える=ルールを教える=製品説明



寅さんがテキ屋で生きていけるのは、扱う商品に愛情を持っているから、でしょうか。



もちろん、囲碁上手を目指すのに、囲碁への愛情が不要なわけではありません。

しかし、多くの場合その愛情が、囲碁上手への道をふさいでいる現実があります。

相手に応じて、その相手の段階に応じて、演じる力。それが求められています。



次回も、もう少し寅さんにお付き合い頂きましょう。



寅さん



今年はクリスマスソングがかかるのが2,3週間早い気がします。

音楽の世界では、1ヶ月前、勤労感謝の日ぐらいが解禁の暗黙の了解があったと聞きましたが。。

街のイルミネーション、商戦も11月入ってすぐに始まっています。



ちょっと待ってほしいなぁ。もう少し秋を楽しみたいなぁ。

と愚痴ったところで、街中歩けば僕の聴覚、視覚、冬を感知。



長い暑い夏が終わり、小さい秋が見つかるかな~という頃に、季節外れの台風。

それが終わると突然冬のような寒さ到来。



今日は久しぶりに暖かいなぁ、小さい秋に戻ったかなと思ったら

「今日は小春日和の天気になりました」とニュースキャスター。



そうか、こういう時に便利な秋言葉がないのか。



自然には逆らえませんが、せめて人間が創りだす季節感は、

1つ1つ順番に、そして大事にしたいものだなぁと思う席亭です。




image[4]




 



教え上手になるには、まず相手とのオリジナルな雑談でコミュニケーションパイプを通すことを意識。

そして相手の囲碁熱を測る、が最初のアクションになります。




ではどうやって囲碁熱を測ったらいいでしょうか。




・自己紹介で、「どうして今日ここに来ましたか」 を簡単に話してもらう

・1人で来たか(囲碁熱高)、誰かに誘われて来たか(囲碁熱低)を見る

・会話の反応、目の輝きを見る




席亭はいつもこの3点で測っています。

皆さんも自分独自のやり方で、これから教えようとする相手の囲碁熱、ぜひ測ってみてください。

囲碁以外の趣味を聞いて、そこから想像するのもいいでしょう。

もちろん測るだけではなく、会話を盛り上げ、楽しい空気を作り、

相手を現時点でベストな状態にもっていく(お笑いで言えば客を温める)努力は大切です。

そして相手の熱の高低に応じて以下アプローチがお勧めです。




囲碁熱低めの相手に対しては → 囲碁の自己紹介    (囲碁って何? アプローチ) 

囲碁熱高めの相手に対しては → 囲碁の製品説明    (囲碁を好きになって! アプローチ)

 




しかし、自己紹介と製品説明、この2つを同時にやろうとする、

つまり、「私を知って、そして好きになって」、と焦ると失敗します。




囲碁普及を難しくしてしまう最大のポイントはここにあります。

相手に関係なく、囲碁を教えようとする時、いつも製品説明(ルール説明)を主にしてしまうのです。

 




確かに「一目惚れに近い状態」、もしくは「長年想いを寄せている相手から」であれば、

この2つ同時アプローチも問題ないでしょう。

しかしこれは囲碁熱がとても高い状態の人にしか通用しません。




私を知ってください(自己紹介)も、囲碁でいえばルール説明じゃないの?

こういう声が聞こえてきそうです。それは違います。

次回はあの国民的映画「男はつらいよ」から一緒に学んでみましょう。^^


昨日の夕方から、がくっと気温下がりました。
今朝のテレビでも、今日は寒いー寒いーの声。
この気温、春先であれば、今日は小春日和の暖かい日、となります。
メディアも僕らも気温で寒いとか暖かいとか表現していないのが面白いです。



ガス使用量の年間最大日は、最も寒い日ではなく、前日からもっとも気温が下がった日だそうです。人はこの落差に弱い、ということなんですね。もちろん僕もです。^^




ここ数年、「想定外」という言葉をよく聞くようになりました。これも落差の一種でしょうか。想定の範囲の落差を超えてしまった、外にはみ出てしまった。
少しエクスキューズも込めて表現するのに便利な言葉です。




誕生日などによく決行される「サプライズ」も落差活用ですね。

感動を産む落差、サプライズ、僕も大好きです。

ただサプライズも頻発しすぎると、落差が小さくなって「想定内」の範疇になって効果も小さくなります。




そういえば昔昔、期待する→期待はずれる→がっかりする、

のサイクルを繰り返して少し疲れていた時期がありました。

その対策として若かった自分が編み出したのが「期待しない法」。




期待しない→期待はずれてもがっかりしない→たまにうまくいって喜び倍増、

というサイクルにすることで楽になることを発見して、喜びました。

この「期待しない法」、これ最初は精神的にも安定して、うまい方法見つけたと喜んでいたのですが・・・段々毎日がつまらなくなって辞めました。

今思えば日常から「落差」がなくなってしまったからかもしれません。

自分が「落差を愛するタイプ」なんだと気づいていなかったようです。



ビジネス上で顧客満足をアップする手法として、「期待値を下げる」があります。

これも落差活用でしょう。値下げでも製品の質向上でもなく、人の心に潜む「落差に対する弱さ、感度」の活用。




落差予想でリスクマネジメント

落差があるから感動がある

落差なくして精神安定

落差調整で商売繁盛




自分にあった落差との付き合い方を見つけることが、楽しい毎日につながるということでしょうか。

皆さんはどのように落差とつきあってますか?




遊覧飛行から眺めるエンジェルフォール(8月岩井撮影・イメージ)



教え上手になるには「相手を知ること」。

では相手の何を知ったらいいのでしょう。




答えはシンプル。「どれぐらい囲碁に興味があるか」です。




席亭はこれを『囲碁熱』と呼んでます。

「なぜ今あなたはここに座ってるのですか?」を教える側がしっかり分かることからスタート、ということなんです。




皆さんは教える時、相手の囲碁熱、最初に測ってますか?

囲碁熱に応じて教え方変えてますか?




囲碁熱10 「3ヶ月の囲碁入門教室に前払いで申込んだ」

囲碁熱8 「都合にあわせて月数回平日碁会所に通うようになった」

囲碁熱6 「休日に1人で有料の囲碁教室に申し込んだ」




囲碁熱5 「友達に誘われて一緒に(同上)」

囲碁熱3 「漫画や映画の影響で興味が出て1人で勉強してみた」

囲碁熱2 「家族や友人に、教えるからここに座ってと言われた」

囲碁熱1 「無料入門をやってる場所に偶然通りかかった」




囲碁熱




席亭はこの10数年、

「会社の同僚を集めて週1で2年間」

「土日に若者対象7年間で200回」

「平日夜週1バーで1年間」

「表参道の和の習い事スタジオで1年間」など、

様々な場所、シチュエーションで色々な囲碁熱の方に教える機会を持つことが出来ました。



この経験から言えることは、囲碁を教わるチャンスがある人の8割は囲碁熱5以下、

ということです。




ちょっと興味があるけど、なかなかキッカケがない。一人で行動するほどではない、

という、全体の8割を占める囲碁熱5以下潜在囲碁ファンを

「どう見つけて」「どう心を動かすか」



まだ成功事例があまりないだけに、楽しみですね。

これから一緒に考えて行動していきましょう。


 

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